ビジネスホテルの客室が臭い時の理由!ホテル清掃員の消臭方法&利用側の対策

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ゆっくり休みたかったのに、客室の臭いが気になった経験はありませんか?

入った瞬間から分かる嫌な臭いは、リラックスどころではなくなります。

これも客室清掃員の仕事の内ですが、利用する側で違和感を感じたらどうしたらいいのでしょうか。

今回は客室の臭いについて、客室清掃員とお客側でできる対策をまとめました。

客室の臭いは我慢しないでくださいね!

この記事がおすすめの人

・ホテル客室の臭いが気になる。
・客室の消臭方法や対策を知りたい。
・客室清掃をしても臭いが残っている。

客室清掃員は臭いもリセットする

客室清掃員の仕事は、利用した人の痕跡を消すこと(連泊を除く)です。

備品の位置からベッドメイクと様々ですが、目に見えるものだけではありません。

客室清掃員の仕事内容はこちら

客室の臭いもチェック対象になります。

人によって臭いに対する意識が違うため、自分が気にならなくてもインスペで注意されることがありますね。

お客様からクレームが出ないよう、嫌な臭いはしっかり対処しましょう。

ビジネスホテルの客室が臭い理由

私が客室清掃を通して分かった、客室が臭くなりやすいケースをご紹介します。

客室清掃員も利用者も、当てはまることがないか一緒に確認してみてください。

香水を振りまいた

良い香りのために使われる香水ですが、過剰な量は逆に不快になります。

以下の理由から、客室に香水のにおいが残ってしまうのです。

  • 日本人より外国人の方が体臭が強いので、誤魔化そうとしている。
  • 日本独特の湿度の高さで、香水が揮発しにくくなっている。
  • 汗をかくスポーツに向けて、大目につけている。

外国人より日本人は体臭が弱く、香りに頼ることが少ないがために、においに敏感になっていると言われています。

湿度については、空気中に水蒸気が多いほど「においが残りやすい」のです。

つまり、ジメジメしやすい梅雨や夏の時期は、特ににおいを感じやすいんですね。

香水は換気をしてもすぐには消えず、対処に手間と時間がかかる。

体臭の強い人が連泊した

次に、香水と通ずる体臭です。

休息で使われるベッドが、最も体臭が残りやすい場所。

薄着で寝る・シーツをはがす・入浴前に横になるなどで、マットレスや掛布団に臭いが残りやすくなります。

もしくは、客室全体が臭くなるパターンです。

不規則な食生活やストレスにより、体臭が強くなった人の臭いが客室に移ります

臭いがキツくなると、ドアは閉まっているのに廊下まで臭いを感じることも…。

チェックアウト後、臭いがなくなるまで客室販売ができません!

臭いのある料理を食べた(こぼした)形跡がある

食べ物系の臭いは、少し厄介です。

キムチ・カレーなど、香辛料を含む料理が分かりやすい例のひとつ。

ウエスで拭き取ったり消臭剤をかけたりしても、臭いを消す即効性はありません

お酒を飲む人と相性が良いニンニクも、臭いはなかなかです。

一方のハンバーガーやカップラーメンは、材料にもよりますが意外と換気で消えやすいですね。

忙しさで残飯に気が付かず、清掃中にこぼすケースもありえます。

室内干しをしていた

工事の出張で使われることが多いビジネスホテル。

作業日数に応じて連泊になるため、自分で洗濯をする人をよく見かけます。

ホテルにコインランドリーがありますが、使わない人がいるんですね!

室内で干せる場所は限られているので、ユニットバスや窓際などに洗濯物がかけてあります。

ただ、干す場所がイマイチだったり天気が悪かったりすると、室内干しの臭いが充満する客室も…。

生乾き臭がする服は、洗濯し直してもにおいが消えにくくなります

長期滞在になると、部屋干し臭がカーテンや掛布団に残りやすい。

禁煙部屋なのに喫煙した様子がある

ルールを守らない人による、臭いの困り事です。

喫煙部屋なのにタバコを吸った形跡があり、電子タバコの吸い殻を堂々とゴミ箱に捨てる人もいます。

電子タバコは臭いが控えめと言われますが、非喫煙者からしたら嫌な臭いに変わりありません。

実際、臭いに敏感なお客様からクレームを受けています。

ビジネスホテルはフロアで分煙していますので、タバコの残り香はすぐ分かるのです。

おもらしや嘔吐をした

「大人がおもらしするの?」と思いますが、まれに起こります。

主に酔っぱらったお客様がベッドなどを汚し、最悪の場合汚したことを黙ったまま帰るのです。

逆に言えば、連泊だと言ってくれることが多いです。

ベッドそのものを汚されると、衛生面で非常に気を遣いますね…。

ユニットバス前も汚れやすく、トイレに間に合わなかった・うまく排泄できなかったことが考えられます。

嘔吐については、お酒が原因ならまだ分かりますが、体調不良だと客室清掃員にリスクが伴うことに。

客室清掃のキツイ対応はこちら

エアコン内部のホコリやカビ

エアコンをつけて嫌な臭いがしたら、内部に汚れが蓄積している可能性があります。

確認しやすいのは、吹き出し口

黒い点々が見えたら、内側までカビが発生しているでしょう。

風向きを変える「ルーパー」は、チェックしやすい部分。

高い位置のため本体カバーを外すのは難しいですが、そこならフィルター汚れがすぐ分かります。

エアコンが使われがちな夏と冬に臭くなりやすく、アレルギーを持つ人は注意が必要です。

ホテルの客室が臭い時の対処法

客室の臭いをリセットさせるため、客室清掃員はいつもと違う対応になります。

正直モチベーションが下がりますが、気持ちを切り替えましょう。

また、客の立場から対処できることがありますので、合わせてご紹介します。

客室清掃員がやること

前もってフロントから指示があれば、その客室から取り掛かります

入室した時点で気が付いても、後回しにせず消臭に取り掛かってください。

汚さが度を超えている時は、清掃前に必ずフロントに連絡を。

写真を撮ってもらい、今後の対応に反映させます。

客室清掃員がやる消臭例
  • ファブリーズをスプレーする。
  • 換気扇を強にして窓を開ける。
  • 業務用のオゾン消臭器を使う。
  • 新規ならドアを開けっぱなしに。
  • 洗えそうなところは熱湯をかける。
  • 交換できるなら新しいものにする。

ファブリーズや換気は、臭いが取れるかを最初に試す手段です。

臭いが取れなかったら、業務用のオゾン消臭器を使います。

ただ、オゾン消臭器は効果が強い反面、完了までに時間がかかるデメリットがあるのです。

早めに仕上げて、フロントに消臭依頼を!

交換については、カーペットの部分交換(汚れた部分は破棄)や敷布団の交換(クリーニング)などになります。

専門的なことは業者に依頼

エアコンの汚れは、ガンコなものだと客室清掃員は対処できません。

台数が多いこともあり、エアコンクリーニングを依頼します。

洗浄効果は抜群で、臭いにおいがすぐ解決できますよ。

前回のクリーニングから日が浅ければ、エアコン洗浄スプレーで様子を見てください。

でも、スプレーは間違った使い方で故障や水漏れを引き起こします

そのため、洗浄スプレーを推奨していないホテルがありますね。

社員と相談しながら、業者優先で臭いにおいを無くしましょう。

自分が利用する側(客)の場合

客室が臭かったらフロントに電話して、ルームチェンジできるか相談してください。

理由を伝えれば、別の部屋を用意してもらえます。

これができないパターンは、繁忙期が重なった時。

満室だと空室がないため、残念ながらルームチェンジできません。

ですが、ホテル側の不手際とハッキリしているなら、誠意を示す対応があるはずです。

トラブルを防ぐために、ホテル側ときちんと相談する。

まとめ:客室が臭いトラブルは適切な消臭とホテル側の対応が必須

客室清掃員を続けていると、”どんな臭いにどう対応したらいいか”が判断できるようになります。

消臭対策を知っているかで、仕上げまでの時間や質に違いが出るのです。

ホテルごとにやり方があることを踏まえ、心配な人はベテラン清掃員に聞いてみましょう。

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