突然やってくる災害。
首都直下型地震は「今後30年以内に70%」の確率で起きると言われ、災害の備えをSNSやテレビで呼び掛けるようになりましたね。
いつ来るか分からないだけあって、先延ばしにしてしまう方もいらっしゃるでしょう…!
何を用意したらいいか分からない方は、食料と同じくらい大切な”トイレ”を準備することをおすすめします。
今回は非常用トイレセット”ボス(BOS)”について、重要性や使い方など、詳しく解説します。
この記事を読んで分かること
・人数に合わせた備蓄量。
・においもれの度合い。
トイレが使えない具体的なデメリット
排泄は、生命維持の上で必要な生理現象で、避けようがありません。
2011年の、東日本大震災の被災地でも大変だったのが、トイレ問題。
救援物資は、食べ物や衣類などが優先されやすいので、トイレの設備が整うまでストレスになりやすい要因です。
非常用”簡易”トイレは生理現象上、最重要備蓄品です。
引用:Yahoo!知恵袋
大地震では日頃の景色が一変、避難所へたどり着けるか否か。
たどり着けたとしても上下水道もOutで避難所常設水洗トイレは使えない可能性大です。
外非常用トイレ・マンホールトイレ設置は時間が必要です。
可能後も多数の避難者で数時間待ちとか長蛇の列になり衛生的に悲惨になるでしょう。
被災者から「トイレは見落としていた、備えをしておけば良かった」と多くの声が上がりました。
トイレが使えないのは困ると分かっていても、具体的にどのようなトラブルが起きるのでしょうか。
不快なにおい
水洗トイレが使えなくなると、排泄物は置いたままにせざるを得ません。
段ボールなどで作る簡易トイレで用を足す場合、普通のポリ袋を使っても”におい”がもれてしまいます。
家庭の水洗トイレの普及率が90%を超えている今、においが残ってしまうのはとても気になりますよね。
しかも、置く時間が長くなるほど、雑菌が繁殖してにおいは強くなります。
温度や湿度も生育条件のひとつで、冬より夏の方が注意が必要。
我慢すると病気のリスクが高まる
トイレが使えないと、回数を減らそうとして我慢するようになります。
わざと排泄をしないことで体内で有害な菌が繁殖したり、最悪の場合貯蔵する器官が破裂したりするケースも。
食べなければ出ないと考え、摂取を控えようとする人もいます!
食べ物を摂らないと体力が落ち、免疫も下がって病気にかかりやすくなります。
水を控えると、脱水症や便秘などを引き起こすのです。
衛生面の不安
体に不要なものを出す尿や便は、菌を排出する機能を持っています。
つまり、目に見えない「病原微生物」が潜んでいる可能性があるということ。
適切な排泄物の処理ができない不衛生な場所は、食中毒・感染症・下痢などを引き起こす原因になります。
水が使えないと、手の清潔も保ちにくくなり、そこから菌を取り込んでしまうパターンも。
公共施設にトイレが設置されたとしても、不特定多数の人が利用するので汚れやすい。
そこしかトイレが無い、というのは被災者にとって大変だったそうです。
非常用トイレセットのメリット
出展:Amazon
トイレが不便だと、精神も体力も消耗することが分かりました。
そこでおすすめしたいのが「非常用トイレセット」で、今回は評価が高いBOS(ボス)をご紹介します。
備えておけば、ストレスを軽減させることができるため、コストをかけてでも持っておきたいアイテムです。
においや菌がもれにくい
出展:Amazon
上の実験の図で、ボスの効果が分かりやすく書かれています。
袋を縛った直後ではにおいがゼロに等しいので、持ち運ぶ時もにおいが気になりません。
完全ににおいを防げるわけではなく、日数の経過とともに数値が上昇するとしても、この差はすごいですよね。
隠したい部分だからこそ、とても助かる効果です!
食べたものや個人の体質・健康状態で、においの数値は変わり、実験通りの推移にならないことがあります。
袋を二重にして見た目・衛生面の配慮
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排泄は黒いポリ袋にするため、外から見えないようになっています。
におい以外に、目からの情報も遮ることができるのは、ポイント高いですよね。
さらに、その袋をボスの袋に入れて、二重にする徹底っぷり。
口を堅く縛れば、菌ももれにくくすることができます。
設置が簡単
出展:Amazon
段ボールトイレを作らなくても、備え付けのトイレが使えます。
トイレの中の水が、用を足した袋に触れてしまわないよう、最初に敷く「便器カバー用」の袋が入っています。
手順も簡単で、手を汚さずに片付けることができますよ。
体の不自由な方の場合は、握る力が弱かったりうまく排泄できなかったりするので、サポートしましょう。
電気も水も使わず済ませられる利点がある。
保管しやすいコンパクトさ
出展:Amazon
トイレの収納棚に、問題なく入るサイズです。
上の画像で50回分なのですが、もうひとつ小さい15回分だとコンパクトで、私は非常用リュックに入れています。
ただ、きっちり折りたたまれて入っていますので、一度出すと入りきらなくなる場合があります。
箱に戻したい方・一時的な停電にだけ使いたい方は、必要な分だけ出して、後は袋に入れたままにしておきましょう。
使用期限は10年もある
トイレセットが消耗品の部類な中、ボスなら10年持ちます。
家族が多いとまとめ買いする方もいらっしゃり、回数も増えてお金がかかりますよね。
ボスは初期費用がかかりますが、「10年間使える」となれば、備えておいて損は無し。
買い替えたら古い方を捨てる前に、お試しで使ってみるのもおすすめです!
非常用トイレボス(BOS)の中身
15回分、50回分、100回分と、必要数のセットごとに販売されています。
①驚異の防臭袋BOS(35cm×50cm)
この袋がにおいを遮断してくれます。
以前停電した時、トイレが使えなくなってしまい、使用済みの袋をトイレの隅に置いておきました。
効果は絶大で、全く気になりませんでした。
(前にもお伝えしましたが、完全に臭いを遮断する訳ではないのでご注意ください。)
ちなみに、一般的な水洗トイレでしたら、断水していなければ使えます。
以下のタイプのトイレは、停電すると使えなくなってしまいます。
- 階数の高い賃貸:水道をモーターで汲み上げているため。
- タンクレストイレ:水道の開け閉めを、電気で行っているため。
災害時、「断水する前に湯舟に水を溜めておく」と言いますが、電気由来だとそれさえできないかもしれないんですね。
②凝固剤(10g)
これが、尿や便の水分を吸ってくれる凝固剤です。
勿体ないと思っても、「トイレ1回に1袋」という使用法は守りましょう。
勿体ないからと2~3回分用を足すと、効果が十分に発揮できなくなってしまいます。
③汚物袋(回数分+2枚)
枚数は、使用回数と同じです。
2枚多く入っており、トイレに直接入れる「便器カバー」として使います。
この黒い袋に消臭効果はありませんので、必ず白い袋のボスと組み合わせて使ってください。
非常用トイレボス(BOS)の使い方
最初に、黒い便器カバーを1枚セットしておきます。
便器カバーを片付ける時は、袋の内側をつかんで、そのままひっくり返すとスムーズに捨てられます。
トイレットペーパーは色んな使い道があるので、置く場所があれば多めにストックしておきましょう。
プラスチック製の、組み立て式トイレもあれば安心です。
段ボールトイレとの違いは、段ボールより強度や安定感がある。水が使えれば洗って清潔が保てること。
出展:アビリティーズ
上の画像のように、非常時以外に別の使い道があると、置くスペースを有効に使えます。
一方の段ボールトイレにもメリットはあり、災害が終わったら処分しやすい点があります。
何回分を買えばいい?
必要な備蓄は、家族分×日数で計算します。
平均すると、1人がトイレに行く回数は、1日6回くらいです。
避難する日数を、1週間分と考えます。
4人家族だった場合、6(1日のトイレの回数)×7(日数)×4(人数)=168回分となります。
1週間は長いと思うかもしれませんが、ライフラインの復旧には時間を要します。
家族が近くに住んでいたなら、被災者同士助け合うこともありますし、多く持っていた方が安心でしょう。
まとめ:非常用トイレボス(BOS)で「もしも」に備える
地震や豪雨で被災したら、備えは万全でしょうか?
豪雨はメディア情報を基に準備できるかもしれませんが、地震は予想できません。
非常食と共に、非常時のためにトイレセットを加えることをお忘れなく!
自分の身は自分で守るために、ボスを常備してくださいね。