客室清掃員はパートとアルバイトが多い中、正社員採用もあります。
正社員になると、どのような仕事をするのでしょうか?
今回は客室清掃員の正社員について、仕事内容やメリット・デメリットをご紹介します。

これまで培ってきた客室清掃のスキルを活かせますよ!
客室清掃員の正社員の年収
客室清掃員の正社員になると、月収は20~30万円でボーナスも出ます。
2023年12月時点では、平均年収は350万円くらいです。
パートの平均時給が1,200円くらいなので、比較すると差が分かりやすいですね。
今や男性の客室清掃員も珍しくなく、私の職場にも若い男性が働いています。
ゆくゆく正社員を目指したい人には最適でしょう。
▼男性が客室清掃員になるメリットはこちら。
正社員の強みは福利厚生
ビジネスホテルは大手が運営するケースがほとんどのため、福利厚生が充実しています。
特に「社会保険完備」は、最低ラインとして押さえておきたいところです。
女性なら、産前産後休暇・育児休暇・育児時短勤務がねらい目。
育児に関する休暇があると、利用したい人が集まるため職場の理解を得られる傾向が高め。
また、忌引休暇・リフレッシュ休暇(長期連続休暇)など、プライベートと両立のしやすさも見極めポイントです。
会社によっては、配偶者出産休暇やバースデー休暇なんてものもありますよ。
パート清掃員との具体的な違い
客室清掃員に正社員枠があると分かったので、もう少し掘り下げてみます。
パート(アルバイト)採用との違いを、一緒に確認してみましょう。
勤務時間・日数が増える
パートだと出勤日数は最低週1から選べますが、正社員は週5になります。

希望休の限度が定められがちで、平日に休むのは厳しいです!
そして、勤務時間も8時~17時とフルタイムの分類に。
パートだと9時半~15時(5時間程度の勤務)のため、職場にいる時間が約4時間伸びます。
そのうち1時間は休憩時間です。
パートに休憩時間はなく合間に一息つく感じなので、その点はゆっくりできそうですね。
事務作業を担う
客室清掃はお客様が部屋を空けている時間帯に行うため、朝や15時以降は事務作業を行います。
内容としては、インスペ・シフト作成・清掃員の指導・新人研修・ホテル(本社)との打ち合わせなどです。
▼客室清掃のインスペについてはこちら。
パソコン作業が得意な人や、ビジネスマナーを熟知した人が採用されやすくなります。
これで客室清掃の経験があるとなれば、優遇されるでしょう。
リーダーとして指揮をとる
正社員として重要なのが、現場を統率することです。
そのため、コミュニケーション能力&臨機応変な対応が求められますね。
トラブルに対して柔軟に対応したり、清掃員のミーティングで問題提起をしたり、リーダーとして清掃員を支えます。
ビジネスホテルの清掃員は大体20~30人で、その人数をまとめるのは中々大変です。

人の数だけ意見が出て、共有や統一するのに時間がかかります!
▼客室清掃員の人間関係はこちら。
定年の上限がある
私の職場では、勤続年数10年以上の70歳の女性が働いていました。
一方の正社員だと、定年の60歳が採用条件に絡んできます。
育成期間を踏まえて、さらに年齢が制限される可能性も…。
学歴や資格は不要なパターンがほとんどだが、このラインはどうにもできないので注意。
今後の選択肢を広めるために、早いうちに行動して損はないですね。
客室清掃員の正社員になるメリット・デメリット
雇用形態の選び方は、メリットとデメリットを天秤にかけると考えやすくなります。
正社員ならではの、分かりやすい点を挙げてみましょう。
メリット:家計が安定してスキルを磨ける
収入が増えるので、パートの時より家計管理がしやすいです。
お金は生活の質が左右されるひとつであり、この安心感は大きなメリットと言えます。
収入に比例して、スキル向上も望めますね。

シンプルに仕事時間が長くなり、様々な経験が積めるのです!
慣れないうちはトラブルに戸惑うでしょうが、繰り返すと対応がスムーズになってきます。
▼客室清掃員のスキルはこちら。
デメリット:責任感から仕事のハードルが上がる
正社員で客室清掃員の代表になると、以下の点が挙げられます。
- パートより残業になりやすい。
- 家庭と仕事の両立がしにくい。
- フルタイムのため体力がないと辛い。
- リニューアルや監査は特に忙しくなる。
体力と時間が削られやすく、うまく立ち回らないと体調を崩すリスクありです。
育児中なら、両親など頼れる人がいないとちょっとキツイかもしれません。
子供が大きくなればある程度動けるようになるので、それまではパートの方が現実的でしょう。
▼新人清掃員への教え方はこちら。
まとめ:客室清掃員の正社員は時間と体力を考慮しよう
正社員はパートより仕事が増えますが、良い点もたくさんあります。
今の自分に合う方か、将来を考えた上で選ぶかはあなた次第です。
体調管理&家族と検討しながら、やりがいのある仕事にチャレンジしてみてくださいね。