客室清掃の水回りをキレイにするコツ!汚れやすいからこそ落としたい場所まとめ

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ビジネスホテルの客室清掃員になると、一度は悩む水回りの掃除方法。

キレイにしたいと思っても、先輩の仕上げと違う…。

時間に追われながらも、この差はどこからでてくるのでしょうか。

今回は、目立つ汚れとそうではない汚れ、両方含めた水回り清掃のコツをご紹介します。

現役で勤める私の経験が、お役に立てれば嬉しいです♪

この記事がおすすめの人

・水回り清掃に時間がかかる。
・ユニットバスをキレイに仕上げたい。
・掃除するポイントを知りたい。

この記事を読む前に、以下をご一読いただくと分かりやすくなります。

汚れが目立ちやすい水回り

ビジネスホテルの浴室とトイレは、汚れを落とす・流す場所なので汚れやすいです。

お客様の使い方にもよりますが、汚いときは掃除が大変…。

ただ、ほぼ毎日清掃に入る(エコ清掃は別)ため、コツをつかめばすぐに落とせます

汚れを後回しにするほど落としづらくなるため、気付いた時にやるのがベストです。

中にはキレイに使ってくださるお客様もいらっしゃいますが、使用済みと分からないようキチンと仕上げましょう。

ホテルの水回り清掃のコツ

ビジネスホテルは、浴室・トイレ・洗面台が一部屋になっている形が多いです。

体の汚れを落としたり、身だしなみを整えたりする用途が集まる場所で、いろんな汚れが目立ちます。

仕上げの”早さ”に気を取られると、見落とすことも。

インスペで分かれば間に合いますが、汚れたまま別のお客様が利用するのは絶対に避けなければなりません。

ユニットバスの壁と天井

ここでの汚れは、皮脂汚れと黒カビ(喫煙部屋ならヤニ汚れ)が目立ちます。

軽い汚れなら、最初に熱湯のシャワーかけるのが効果的です。

バスタブを囲む壁に向かって、まんべんなくシャワーをかけてください。

壁にポツポツと黒いカビがある場合は、汚れが蓄積しています。

熱湯シャワーの後、専用の洗剤とスポンジで洗い、落ちない汚れは激落ちくんスポンジで軽くこすって落としましょう。

さて、天井にある煙草のヤニについては、比較的落としやすい汚れ。

濡れたウエスで拭けば、すんなり落ちますよ。

それでも落ちなければ、マイペットのような住居用洗剤で拭き上げればキレイになります

洗面台

洗面台は小さいため、掃除の範囲としてはやりやすい所です。

蛇口を含め洗剤で洗い、排水溝に汚れが詰まっていないか確認します。

排水溝に節水リングがあったら、外してスポンジで洗うといいですよ♪

歯磨き粉の飛び散りが目立つ時は、シャワーをかけて予洗いをします。

ちょっと大変なのが、連泊のお客様が食器を置いていたり、汚れた洗濯物をまとめておいたりするケース。

その時は、水がかからない場所に移動しましょう。

お客様の荷物が汚れるのを防ぐため、元の場所に戻すのは、完全に水気が乾いた後です。

バスタブ

バスタブは一見キレイそうですが、掃除が甘いと内側にザラつきが残ります。

それは皮脂汚れなので、こびりつく前に対処が必要です。

最初は、熱湯シャワーで髪の毛などと一緒に汚れを流します

洗剤で洗ってもザラザラしていたら、激落ちくんスポンジで優しくこすってください。

覚えておきたいのは、激落ちくんスポンジは”研磨で汚れを落とす”ことです。

バスタブ内のコーティングをはがす可能性があるため、どうしても落しづらい汚れのときだけ使いましょう。

激落ちくんスポンジは、バスタブや鏡などに不向き。普段は専用洗剤&スポンジを使う。

排水溝

床にある排水溝は洗面台と繋がっており、まず熱湯シャワーをかけることをおすすめします。

お客様が洗面台を使った痕跡が残っていることがあり、ゴム手袋ごしでも少し触りづらいからです。

洗うコツは、排水溝から上がってくる嫌なにおいを防ぐこと。

分解して洗ってもにおいがある場合は、封水筒(ふうすいとう)を外した後、溜まっている水にハイターを1~2回スプレーしてください。

そこへ封水筒をポチャンと入れて、つけ置き(しっかり取り付けなくて大丈夫)します。

バスタブやトイレなどを洗い終わったら、ラストにスポンジで排水溝のパーツをこすって終わりです。

ハイターはしっかり洗い流さなくてはいけませんが、最後に全体をシャワーで流すので問題ありませんよ。

シャワーカーテン

シャワーカーテンは、生乾きのにおいが気になってきます。

いくら乾きやすい素材でも、お客様の使い方や湿度の影響を受けやすいのです。

始めはシャワーカーテンを広げ、汚れとにおいが無いか確認してください。

水は下に滴るので、乾燥しにくい裾部分をチェックすると◎。

裾だけがにおっていれば、以下の方法で抑えられます。

シャワーカーテンの漂白方法
  1. 洗面台を洗い、排水溝に栓をして熱湯を溜める。
  2. ハイターが入ったスプレーボトルを、熱湯に4~5回プッシュしてよく混ぜる。
  3. シャワーカーテンを洗面台の方に寄せ、つけ置きする(浸せる部分まで)。
  4. バスタブやトイレなどを洗い終わったら栓を抜き、カーテンを熱湯でよくすすぐ。
  5. 重なる部分が無いように、カーテンを広げる。

カーテンの上までにおいや汚れがあれば、取り外して別のものと交換しましょう。

バケツでカーテンごとつけ置きすれば、かなりキレイにできますよ!

便器・便座

トイレで多いクレームは、汚れが落ちきれていないことです。

トイレに熱湯をかけても大丈夫なので、蓋・便座・便器・トイレ周りの床と、入念にシャワーで洗い流してください。

ウォシュレット清掃も含まれています。

ノズルを出してみて汚ければ、熱湯シャワーをかけながらブラシでこすると落ちやすいです。

こびりついた汚れは、熱湯をしばらくかける→ブラシでこするを何度か繰り返します。

トイレブラシは、柄の短いタイプがおすすめ。

収まりがいいので荷物がかさばらず、道具類の取り出しも楽です。

ユニットバスの床は、滑り止めと乾きやすさのために凸凹になっています。

そこへ汚れが入り込むため、黒ずみが目立ちやすく、洗いづらいんですね。

専用洗剤とブラシで、こすってみてください

力が分散しない、ブラシのすぐ上に柄が付いたタイプがいいでしょう。

隙間の汚れが落としきれなかったら、インフィニティ株式会社が発売しているクリアシャインがよく落ちます。

これは高価なので、会社で買ってもらえるか相談する必要アリです。

クリアシャインについてはこちら(引用:インフィニティ株式会社)。

凸部分は、激落ちくんスポンジでこすります。

軽い汚れなら、あっという間に落とせますよ。

また、小さなゴミが所々に落ちていますので、熱湯シャワーで排水溝に集めてから捨てくださいね。

トイレットペーパーホルダーや鏡

トイレットペーパーホルダーにシャワーはかけず、乾いたウエスで磨きます。

鏡は、水垢や汚れがあれば落として(クリアシャインやお風呂洗剤)、仕上げはウエスで磨きましょう。

光を反射するものはウエスで磨く、と意識するだけでも違いますよ。

研磨剤が使えるものであれば、「こすってクリーン」のような特殊なスポンジが扱いやすいですね。

こちらも会社に要相談です。

例えば、蛇口・洗面台上の棚(タオル置き)の、銀色部分に使えます。

清掃ノルマに余裕があれば、この辺りの水垢を落とすと清潔感がUP♪

こすってクリーンは軽くて厚みがなく、水に濡らすだけで使えるメリットが高ポイントな商品。

デメリットは、表面の研磨剤が落ちて(水を黒くする)、それが布につくと落としづらくなることです。

研磨スポンジを使うときはウエスを添えるか、水滴が落ちそうなところにウエスを敷くなど、対策をとりましょう。

濡れたウエスで拭き上げはNG

逆に見た目が汚くなるのが、濡れたウエスで拭き上げること。

拭いた跡が残ることがありますので、乾いたウエスで拭き直しを…!

力を入れてこすると傷が付くため、ご注意ください。

換気扇

カビを防ぐため、ユニットバスの換気扇は24時間稼働しています。

そのため、ホコリ(喫煙部屋ならヤニ汚れ)が付きやすい場所。

換気扇の蓋は簡単に外れますので、外した後、熱湯シャワーでホコリを流せばOKです。

水気を拭き取って付け直せば、換気扇の風が乾かしてくれます。

危険なので、必ず換気扇の電源を切ってくださいね!

内側のフィルターは、歯ブラシのような毛が柔らかくコンパクトな道具が◎。

ホコリをある程度取り終わったら、一度スイッチを入れてみてください。

換気扇が動くのと同時に、フィルターに残ったホコリが舞い落ちてきます。

この作業を忘れてしまうと、せっかくキレイにしたバスタブ・洗面台・床を洗い直すことに…。

ユニットバスの掃除前に、換気扇掃除をするのがスムーズです。

落ちたホコリは熱湯シャワーで流し、排水溝に引っ掛かった汚れを片付ければ完了です。

水回りを掃除する注意点

客室清掃は水回りのお悩みが多いですが、それは注意点を押さえれば考えやすくなります。

インスペで指摘されたり、自分で最終チェックしたりして気が付いたことは、どんどんメモっていきましょう。

注意点の一部
  • ハイターの量が多すぎると、ツンとしたにおいが残ってしまう。
  • しっかり水切りしないと、蛇口やシャワーから水が滴ってくる。
  • 髪の毛はクレームに繋がりやすいので、目を凝らしてよく確認。
  • 便座のフチ裏やフィルターなど、見えないからといって掃除をサボらない。
  • 交換系は予備を持ち歩くか、一階に降りるタイミングで持ち出す。

最後の交換系は、シャワーカーテンや破損した備品などです。

私の職場は、備品類は一階のリネン庫にまとめて保管されています。

ゴミ出しで降りるタイミングがあれば、その時でも構いません。

備品を各階リネン庫に置くのもアリ

各フロアに収納場所はあっても、リネン類やアメニティ類で埋まり、置ききれないものもあるんですね。

もし職場のリネン庫に余裕があれば、フロアごとに備品を置けるか相談してみてはいかがでしょうか。

  • メリット:物までの導線が近くなり、取りに行く時間が省ける。
  • デメリット:在庫切れになったら、補充に手間がかかる。

動線の短さは、時間に追われる客室清掃員にとって大きなメリットになります。

持ち運ばなくていいため、持ち物が減って身軽に♪

ただ、在庫切れになると、仕事終わりにそのフロアまで運ばなくてはなりません。

そして、物の位置がばらけるのは、在庫管理が大変になる要因。

このような理由から、何をどこに置くかの相談は、大人数集まれるミーティングが向いています。

まとめ:水回り清掃はコツを知ればスムーズにできる!

客室清掃の水回りは、慣れないうちは特に時間がかかる部分。

「大変だから」「面倒だから」と雑に仕上げると、お客様の満足度を下げる結果に繋がりやすいのです。

仕事に慣れ、自分のルーティーンが分かってくると、一気にスピードが早くなりますよ。

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