客室清掃で見逃しやすい汚れとは?手抜きはクレームに直結…細かな清掃ポイントまとめ!

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客室清掃員は、お客様がリラックスできる部屋を提供します。

「ここで良かった!」「また利用したい!」と思ってもらえるのは、細かな清掃がカギです。

その点に配慮すると、部屋の質も印象も向上できますよ!

つい時間を気にしてしまいますが、なるべくお客様目線で確認してみましょう

今回は見逃しやすい汚れについて、客室清掃員が気を付けるポイントをご紹介します。

この記事がおすすめの人

・客室清掃員に慣れてきた
・キレイな部屋を提供したい
・客室清掃のポイントを知りたい

手抜きはバレるのできちんと落とそう

担当清掃が終わると、別の清掃員が部屋をチェックする”インスペ”があります。

清掃した部屋を見返してもらい、お客様まで影響するのを防ぐためです。

インスペ終了後、清掃の不備・し忘れ等があれば教えてもらいます

手抜きをした場合、ここでバレてしまいます。

また、「ミスまでは行かないけど、全体的に雑な仕上げ」をした部屋は、分かりやすいです…。

修正が多くなる程、インスペを担当した清掃員に負担がかかるため、キチンと仕上げましょう。

”汚れ”のクレームをもらうことも

手を抜かないようにしたり、インスペで見直したりしても、お客様からご意見をいただくことはあります。

クレームで、特に多いのが”汚れ”。

客室清掃員として、最も意識しなければいけない所です。

しかし、ノルマやチェックイン時間に追われ、慣れないうちは難しいこともあるでしょう。

そんな見逃しやすい汚れを、少しずつ習慣化へ繋げるのがポイントです!

新人のうちはノルマが少ないため、丁寧さを優先しやすいです。

まずは、通常清掃をキレイに仕上げることから始めてみてくださいね。

客室清掃の仕事内容はこちらから

客室清掃の見逃しやすい汚れ

仕事に慣れてくると、いかに早く仕上げるかを重視する人がいます。

初心を忘れず、マニュアル通りに進めることが大切です。

ここでは、ホテルごとのルールが前提として、見逃しやすい汚れをご紹介します。

ユニットバスの排水溝

浴室の排水溝は汚れやすいため、毎日清掃になっているところが多いです。

場所は、(ヘアキャッチャー)と封水筒(ふうすいとう)です。

いつも洗っていれば、汚れは溜まらないので簡単に済ませられますよ。

ユニットバス排水溝の洗い方
  1. 上から、お風呂用洗剤をスプレーする。
  2. 蓋を外し、それをスポンジで洗う。
  3. 封水筒はまだ外さず、内側の穴にスポンジを入れて、回すように洗う。
  4. 封水筒を外し、その外側をスポンジで洗う。
  5. 封水筒がはまっていた排水溝に、スポンジを入れてゴシゴシ洗う。
  6. 洗い終わったら封水筒と蓋を戻し、シャワーで洗い流して完了。

手順が多く見えますが、やってみるとあっという間です。

封水筒はヌメリが目立ちやすいので、気を付けましょう。

清掃し忘れると、不快なにおいが上がってくるようになります。

歯磨き粉の飛び散り

水回りは汚れやすい場所。

歯磨き粉もそのひとつで、窓・壁・ハンドソープの容器に飛び散っていることがあります。

よく洗い流さないまま棚に置いたり、アメニティが入っているトレーに置く人もいます。

たまに、歯磨き粉の塊が床に落ちていることも…。

これらは全てキレイに掃除して、アメニティ類に歯磨き粉がついたら交換した方がいいでしょう。

もしお客様が見たら、清掃が行き届いていないのは明らかですし、衛生的に嫌ですよね。

似た意味で、シャンプー類の液だれも拭き取ってください

時間が経つと、垂れて洗面台を汚す可能性があります。

便器のふち裏とウォシュレット

トイレのふち裏とウォシュレットは見えませんが、においを防ぐために掃除は必要です。

放っておくと、汚れがこびりついて取れにくくなります。

ユニットバスなら、シャワーでトイレを丸ごと洗い流せるメリットがあります。

トイレの洗い方
  1. 熱湯のシャワーを、トイレ全体にかけて予洗いする。
  2. トイレ用洗剤をかけ、予洗いしたところをブラシでこする。
  3. 洗い終わったら、熱湯のシャワーで泡をしっかり流す。
  4. 洗い残しがないか確認しながら、ウエスで拭き上げて完了。

本来は洗面台と浴槽も一緒に洗う場所なので、ここではトイレだけのやり方としてお伝えしています。

最初の熱湯で軽い汚れは洗い流せますが、ゴム手袋ごしでも熱さを感じるので、火傷にご注意ください。

こびりついた汚れは、熱湯のシャワーをかけながらブラシでこすって落としましょう

壁・天井のホコリやクモの巣

お客様の出入りやベッドメイキングにより、舞ったホコリは壁や天井に溜まります。

清潔感がなくなり、清掃した部屋に落ちることもあるため、定期的な清掃をしましょう。

やり方は簡単で、柄の長い壁用モップで拭けばOK

クモの巣も同じです。

ベッドメイキング前に行い、落ちたホコリは掃除機でキレイにしてくださいね。

壁に掛けられた絵は、上の縁をハタキで軽く掃います。

使い勝手が良いのは、以下のような伸縮性で柄先が使い捨てのタイプ。

これは会社に用意してもらい、各フロアのリネン庫に置けば手軽に清掃ができますよ。

リネン類の汚れ

クリーニングされたリネン類でも、汚れているものがあります。

  • 髪の毛やホコリがついている。
  • 引きずったような跡。
  • シミ汚れが落ちていない。

汚れに気が付いたら、別のものに取り換えます。

シーツは入念に確認を…ベッドメイキングが終わるころ気が付くと、組み直しになってしまいます。

クリーニングで落ちなそうな汚れは、普段回収してもらうリネン袋には入れず、「汚れもの」専用の場所に入れてください。

汚れたリネンが帰ってくるかもしれず、交換する手間を防ぐのが◎

特にベッドは、整えられたシーツや掛布団をはがす訳にはいかず、内側の汚れに気が付きにくいです。

「布団をめくったらシーツが汚れていた」「掛布団の内側にシミがある」など、クレームの一因に気を付けましょう。

ベッドメイキング後のホコリ

ベッドメイキングはホコリが舞うので、客室の窓を開けて清掃します。

ただ、十分な換気をしても、ベッドのヘッドボートやサイドテーブルに残ってしまうんですね。

そのため、ウエス(またはハンディモップ)で最後に拭き上げます

他にも、荷物置き(バゲージラック)・空気清浄機・イス・湯沸かしポットなど、拭き取りが必要です。

ポイントは、ベッドメイクが終わったら窓を閉めること。

外の風で、またホコリが舞わないようにしてくださいね。

シーリングライトの虫

虫が活発な時期は、シーリングライトに虫が集まります。

お客様がベッドに横になると、黒い点々が見えるため悪い印象を抱かれやすいです。

客室のイスは不安定なため、脚立を使いましょう。

背が高い方は、シーツをはがしたベッド(ベッドメイク前)に乗れば届きます。

シーリングライトの清掃方法
  1. ライトを点灯させ、虫がいないか目視する。
  2. 虫がいたら、脚立に乗ってカバーを外し、取り除く。
  3. 取り除いた虫を掃除機で吸い、カバーを付け直して完了。

外したカバーに掃除機を直で使うと、カバーと擦れて傷が付く可能性があります

カバーを逆さまにして優しく振り、ウエスも使いながら床に落とすのがおすすめ。

カバーは壊れやすいので、力加減にご注意を…!

テーブル上の汚れ

眠る前に過ごしたり、飲食したり、喫煙部屋は煙草を吸ったりして、汚れやすいのがテーブルです。

ウエスで拭き上げたら、少し離れて別の角度から見てみましょう

うっすら汚れが残っていることがあります。

  • 汗や皮脂。
  • 置いた飲料が結露した丸い跡。
  • 食べこぼし。

ほとんどの汚れは、アルコールをスプレーして、ウエスでこすれば落とせます

たまに、食べ物の汁が固って取りづらいケースも。

その時は、ヘラのようなもので優しくこすり、最後にアルコールで拭き上げてください。

まとめ:見逃しやすい汚れを落とせば仕上げの質がUP!

ビジネスホテルの客室清掃員は、1人で清掃するので仕上げに差がでます

早いけど雑より、”丁寧に清潔に”を意識しましょう。

毎日コツコツやることで、見逃しやすい汚れも落とすのが簡単です。

慣れないうちは習慣化するのが大変ですが、次第にスムーズにこなせるようになりますよ。

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