秋冬になると悩むのが、乾燥による手荒れです。
手が荒れると、痛みを感じる他に血でリネンを汚すリスクがあります。
私も手荒れがひどかったので、それを防ぐためにやったことをまとめました。
指が痛むしシーツを汚したら交換の手間…この機会に治しましょう!
この記事がおすすめの人
・家事や育児での手荒れに悩んでいる。
・客室清掃で手が荒れるようになった。
客室清掃員が手荒れする理由
客室清掃員になると、ハンドケアは必須と言えます。
若い人や肌が強い人はあまり心配ないですが、職業上どうしても手荒れしてしまうのです。
それは、以下の理由が関わっています。
- 各洗剤に入っている界面活性剤が、皮脂のバリアを取り除く。
- お湯により、毛穴が開きやすくなって皮脂が流されてしまう。
- ベッドメイクのリネン類に手が擦れる「摩擦ダメージ」。
これを見ると、手が荒れる人が多いのも納得ですね。
育児の合間に仕事をしている人が多く、帰宅後も水回りの家事があって治りにくいのです。
なのできちんと治すには、仕事中の手荒れ対策がポイントになってきます。
絆創膏はつけないのが理想
すでに手荒れがあって、指が曲げられない・シーツに血が付いてしまう場合は絆創膏は有効です。
しかし、常に付けているのはあまり良くありません。
かゆみや化膿を引き起こす可能性がある以外に、場所によっては(手の甲など)すぐ取れてしまいます。
一時は便利でも、全体で見れば仕事のペースを妨げるのです。
絆創膏を使いたい人は、剥がれにくい貼り方(引用:日本赤十字社)にしましょう。
剥がれにくい方法は、指先・関節・水かきに貼る時に役立ちます!
客室清掃員の手荒れ予防方法
手荒れ予防は、仕事中のダメージを減らす&家でのケアの両方が必要です。
特に、10代から手が荒れている人は、仕事で悪化する確率が高くなります。
手荒れで仕事が嫌にならないよう、具体的な対処法をご説明しますね。
仕事中の手荒れ対策
仕事中は洗剤を熱湯の使用により、手の皮脂が損なわれやすいです。
最も簡単で使いやすいのは、フィットするゴム手袋をはめること。
手の動きを損ねませんし、直接肌にあたらないので保護できます。
他にも以下のメリットがありますよ。
- 絆創膏が外れにくい。
- グリップ力が上がる。
- ハンドクリームが落ちにくい。
- ゴミなどを触る抵抗感が減る。
私の会社は経費で購入してくれていますが、無ければ上司に相談しましょう。
ラテックス(天然ゴムに含まれる成分)アレルギーがある人は、ラテックスフリーの手袋が必要です。
手に優しいコットンの手袋
ゴム手袋のデメリットは、通気性が悪い所です。
水回りの仕事が終わったら、コットンの手袋に替えるのもおすすめ。
ベッドメイキングになれば、手袋がぬれる心配はありません。
手の平に滑り止め加工があるタイプは、ちゃんとシーツを掴めますよ。
色の指定はありませんが、清潔感のある白がいいでしょう。
むしろ白以外がダメかもしれないので、上司に聞いてみてください!
綿は静電気を通しづらく、秋冬にピッタリです。
▼客室清掃の静電気対策はこちら。
べたつかないハンドクリームを塗る
ハンドクリーム特有のべたつきは、清掃員にとってネックになります。
指紋が残ったりホコリがまとわりついたり、清掃のペースを乱すかもしれないからです。
仕事中に使うなら、塗り心地がさらっとしたハンドクリームを。
こちらは業務用で、調理現場でも使われています。
業務用とはいえ身近な商品なので、お近くのドラッグストアでもお買い求めいただけますよ。
番外編:連勤を減らす
人手や勤務形態の都合で難しいですが、連勤を避けると肌ケアの効きが高まります。
希望休が出しやすい職場なら、間に休みを入れて手にかかるダメージを分散させましょう。
4連勤は体力的にも辛いですし、長く働き続けたい人は3連勤までがおすすめです。
3連勤自体も、あまり詰め込み過ぎないように…!
家での手荒れ対策
仕事中の対策はダメージを防ぐ方法で、家での手入れはバリア機能を保つための対策です。
実はこれが一番大切で、手の健康が保たれれば手袋も絆創膏も不要。
そのため、乾燥時期のハンドケアは忘れず行いましょう。
1.ゆとりのあるゴム手袋を使う
食器洗いやお風呂掃除などの水回りには、ゆったりしたサイズのゴム手袋が最適です。
前提である肌への刺激を減らす以外に、ゴム素材ながら通気性が確保できます。
フィットタイプは使い捨てになりますが、これなら繰り返し使えて経済的ですよ。
使ううちに柔軟性がなくなってくるので、ゴワゴワしてきたら買い替えてください。
2.冷え性対策をとる
人の体は、体温を一定に保とうとする作用があります。
しかし、自律神経の乱れや悪い食習慣などによって、体温調節がうまくいかなくなるのです。
結果、末端である手足が冷えてしまいます。
それを防ぐには、以下の行動をとりましょう。
指先の血行が良くなると、体全体の血行が良くなります。
疲れやだるさが軽減するという、大きなメリットがあるのです。
ストレッチは別記事にて、負担がかかりやすい部位ごとにまとめてあります。
▼客室清掃員におすすめのストレッチはこちら。
3.就寝前のハンドケア
夜は紫外線の影響が少ないので、手荒れのケアに向いている時間帯です。
難しいことは何もなく、保湿力の高いハンドクリームを塗ってナイトグローブをつけるだけ。
ナイトグローブのおかげで、乾燥から肌を守る・クリームの保湿効果が長くなる・手の温度が保たれます。
長時間つけるので、余裕のあるサイズ&指先が空いているタイプが◎。
そうでないと、手から出ていくはずの熱がこもり過ぎてしまい、睡眠が十分にとれない可能性があります。
また、手は年齢が現れやすいこともあり、夜の保湿を習慣化するといいですよ。
まとめ:客室清掃は手荒れしやすいからこそしっかり対策を
私は毎年手荒れになり、関節にあかぎれのせいで絆創膏を貼りっぱなしでした。
客室清掃中のストレスを減らすため、ご紹介した方法を取り入れています。
人によって体質や生活環境がありますので、やりやすいものから始めてみてくださいね。