断捨離に続いた”ミニマリスト”という言葉。
今や知らない人はいないくらい世間に浸透し、すっきりした生活を送りたいと思う人も増えました。
今回はミニマリストについて、どんな面があるのかをご紹介します。
この記事を読んで分かること
・ミニマリストのメリット&デメリット
・ミニマルで失敗する理由
ミニマリスト(ミニマル)とは?
ミニマルとは、英語で「最小限の(minimal)」という意味です。
それを元に作られた造語(ぞうご)が、ミニマリスト(minimalist)です。
日本で生まれた造語ではなく、英語圏で生まれたので、ちゃんと外国人にも通じます!
ミニマリストは、「自分にとって必要な物しか持たず、不要だと思うものは一切持たない人」を意味しているのです。
だから、別の人から見れば不要なものだって、自分が持ちたい使いたいと思うものだってある。
カーテンも付いていない、がらんとした部屋にパソコンと寝袋だけ…という極限ミニマリストも存在しますが、ほとんどの人がそれなりに物を持っているんですよ。
ミニマルとミニマムの違い
ミニマルとミニマムは、言葉が似ているため勘違いしやすい言葉。
ミニマム(minimum)とは、「決められたある範囲の中の最小限」という意味です。
『最低速度』のような単位の最小(最低)を示す言葉なので、別の意味を持っています。
一方のミニマルは、先ほどもお伝えしましたが、数の少なさではなく、自分が足りるだけの量を示しています。
ミニマリストは脳に良い影響をもたらす
目に入る景色は、「情報」として脳に送られ続けています。
しかし、視界に入るものが多いほど、脳が余計な情報を処理することになり、働き過ぎている状態になります。
物がたくさんある部屋で、リラックスできないのはこのためです。
ここで注意したいのは、『物が整理されていても関係ない』場合があるということ。
ポイントは、散らかっているという訳ではなく、”物の多さ”で考えます
ふと目線を動かしたときに、何が見えるでしょうか?
整理されていても、物が多かったら、「情報が多い」と脳は判断してしまいます。
結果、以下のような悪い影響が与えられます。
- 集中力が上がらない、すぐに飽きる。
- なんとなくイライラする。
- 疲れが取れない、よく休めない。
これらに当てはまる人がいたら、物を減らすことをチャレンジしてみましょう。
ミニマリストになるメリット
ミニマリストがどのような意味か分かったところで、ここからは具体的なメリットをご紹介します。
気持ちにゆとりが持てる
時間に追われている・不安になりやすい人は、部屋でもリラックスできる環境を作ることが大切。
脳をリラックスさせるには、目から入る無駄な情報を減らすことです。
捨て忘れたゴミや、出しっぱなしの服…あとで片付けようと思っても、チラっと見えるたびにモヤモヤ。
次第に慣れてくるかもしれませんが、脳にとっては不要な情報がある限り、休めません。
それらを片付けるだけでも、気持ちがスッキリします。
脳の余計な活動がなくなることで、冷静さや判断力を保ちやすくなるのです。
好きなものに囲まれる心地良さ
例えば、ネイルもそうですが、気分を高めてくれるもののひとつ。
誰だって、好きなものを見たら楽しい気分になりますよね。
安さや使いやすさを優先して、あまり好みではないものを持っていませんか?
不要なものを捨てていくと、好きなものだけが残った過ごしやすい空間が生まれます。
背伸びをしない自分らしさ
誰かに見せるためではなく、「自分のためにやった(選んだ)かどうか」が重要です。
もし、友人にすすめられて始めたことでも、続けるかどうかは自分で決めることができます。
他人の評価ではなく、自分自身が幸せになる・落ち着くものを、必要なだけ置くこと。
ありのままで居られる空間を作り、安心できる・くつろげる場所に変えましょう。
物が減って掃除がラクに
喘息(ぜんそく)やアレルギー性鼻炎の人も増えており、ハウスダストが原因であることは少なくありません。
なるべく部屋を清潔にしたくても、物が多いと掃除がしにくいですし、体力的にも大変ですよね。
- 置くものが減れば、ホコリは積もらなくなり、水拭きをしなくても済む
- 家具が減れば、掃除機がかけやすくなる
掃除が苦手な人や、物をキレイに保つことが大変という人にも、ミニマリストはおすすめです。
床面積が増えるため、ロボット掃除機も動きやすくなります。
フローリングの方は、水拭きできるタイプがおすすめです♪
ミニマリストを目指して失敗するパターン
なかなか物を捨てられないのは、『捨てて後悔したくない』と思う人が多く、手が付けづらいという理由もあります。
しかし、一度物を捨て始めると「部屋がキレイになるって気持ちが良い!」とスイッチが入る場合があるため、注意が必要です。
それは、物を捨てることが目的になり、物を捨てた=満足感を得るようになるからです。
『常に捨てることを考える、捨てるものがなくなるとストレスが溜まる』という負のループに…
例えば、もう捨てるものがなくなったから、残っていたトイレットペーパーを捨てたなんて人もいます。
また、ミニマリストの同棲相手に洗濯機を処分され、交際を解消したケースもあります。
捨てる前は、必ず家族や同居人に相談し、同意を得てから捨てること!
一緒に住む人が不便を感じるのは一番良くないので、勝手に処分するのは避けましょう。
ミニマリストはメリットが大きい!
必要なものだけで暮らすミニマリスト。
慣れるまで少しずつ進めて、失敗も経験しながら、納得のいく生活を見つけていく楽しさがあります。
ミニマリストになると、気持ちよく・居心地よく過ごせる、最適な環境づくりができますよ。
いらない物に消費していたお金も時間も、好きなことや楽しいことに活用していきましょう!
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