歯が痛い・頭痛・肩こりの原因は「噛み締め」?悪化予防は夜間のマウスピース

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自分では気が付きませんが、寝ているときに噛み締めをする人がほとんどです。

「歯が痛いと思ったら、虫歯ではなく噛み締めが原因だった」なんてケースも。

差異はあるものの、口内の違和感・首や肩の凝り・病気に発展する可能性があるのです。

今回は噛み締めについて、原因や対処法、マウスピースのメリットとデメリットをご紹介します。

早いうちから対処して、悪化を防ぎましょう!

噛み締めをしている?チェック方法

口の中だけでなく、他の部位まで影響を及ぼす噛み締め。

知らないうちにやっていることが多く、すぐに判断するのは難しいとされています。

まずはセルフチェックで、当てはまるか見てみましょう。

  1. 歯が欠けている、削れている。
  2. 歯がぐらつく。
  3. 頬側の口腔内に、歯並びに沿った線がある。
  4. 舌の周りが凸凹している。
  5. 歯の根元が、くさび状に欠損している。
  6. 頬、上顎、下顎の歯茎に骨隆起(コブ状の出っ張り)がある。
  7. 肩こりや頭痛に悩まされている。
  8. 歯全体にジンジンとした痛みがある。

1つでも心当たりがあれば、噛み締めをしている可能性アリです。

どの項目も、強い力がかかったことによる変化になります。

特に1~5は、噛み締めの判断材料として歯医者も使っています。

くさび状欠損とは、歯の根元がえぐれたようになっていること。

ブラックスチェッカーなら一目瞭然

無意識、または就寝中の噛み締めを調べることができるのが、「ブラックスチェッカー」。

赤い色が付いたマウスピースです。

歯医者が使う治療の道具で、寝る前に歯にはめるだけでOK(最初に歯型を取ってもらう)。

噛み締め部分の赤色が削れるので、ハッキリと確認できます。

数日行ってみて、広い範囲が削れていれば噛み締めと言えるでしょう。

ブラックスチェッカーは保険適応外のため、自費診療で3,000円(2025年5月現在)になります。

【就寝中】噛み締めの原因・影響

噛み締めは、歯をすり合わせて音を鳴らす「歯ぎしり」とは違い、力が集中するため大きな負荷がかかります。

寝ている時の噛み締めは体重の2倍と言われており、毎日となれば悪い影響が出るのもうなずけますね。

体を休めるはずなのに、噛み締めをするのはなぜでしょう?

噛み締めの原因とは?

噛み締めの原因になる、ストレス・かみ合わせ・逆流性食道炎・治療した歯の違和感の4つに着目します。

ひとつずつ確認していきますね。

ストレス(緊張)

ストレスから起きる噛み締めは、「クレンチング症候群」と言われています。

人はストレスを感じると、交感神経が活発になって筋肉が硬直します。

すると、口周辺の筋肉も緊張するため、無意識に歯を食いしばってしまうのです。

ストレス解消の手段として行う人もいますね。

脳がストレスを感じたとき、噛み締めることで不安や緊張を和らげようとするからです。

かみ合わせ

かみ合わせとは、「上下の歯がバランスよく支え合っているか」のことです。

例えば、上の歯の山部分。

これが下の歯の溝に、ピッタリくっつけばOKです。

食事中ストレスなく噛めて、アゴの筋肉が緊張しづらくなります。

かみ合わせが悪いと、噛むたびに疲れやストレスが溜まり、寝ている時に噛み締めやすくなるのです。

歯並びの良さは、見た目だけではないんですね!

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸が逆流して食道に炎症を起こす病気です。

食道と胃の境目には「下部食道括約筋」があり、胃酸が食道へ行かないようギュッと引き締めてくれています

でも緩んで逆流が起こると、以下のことに繋がるのです。

  1. 胃酸が口の中を「酸性」にする。
  2. それを中和しようと唾液腺の分泌を促す反応が起こる。
  3. 噛み締め。

たくさん食べると、下部食道括約筋が緩みやすくなります。

高脂肪食・炭酸飲料・タバコ・お酒も、負担としては同じです。

また、食べた後すぐに横になるのもいけません。

食後は胃酸が多く分泌されるので、逆流がおこりやすくなります。

逆流性食道炎になりやすい人は、以下の通りです。

逆流性食道炎のチェックリスト
  • 満腹になるまで食べる。
  • 早食い。
  • 肥満。
  • お腹を締め付ける衣類の着用。
  • 加齢。
  • 高脂肪食や炭酸飲料を多く摂る。
  • タバコやお酒を好む。

タイトな服や肥満に関しては、胃を圧迫します。

猫背や前かがみの悪い姿勢の人も、圧がかかるので気を付けましょう。

治療した歯の違和感

歯を治療するときの選択肢は、いろいろあります。

歯を削って詰め物をするか、歯の神経を抜いて詰め物をするか、抜歯してインプラントにするか…。

そんな歯のトラブルとして、治療後の違和感が挙げられます。

「変な感じがする」と、噛み締めるクセが付きやすい。

症状を放置するとどうなる?

噛み締めを放っておくと、歯を失うリスクは上昇するでしょう。

歯肉や組織にまで範囲が広がって、歯周病や知覚過敏を招きます

また、アゴにもダメージがかかるので、顎関節症(がくかんせつしょう)にも繋がります。

顎関節症になると、口を開け閉めするときに「カコッ」や「ミシミシ」と音が鳴るのです。

音だけなら治療は不要ですが、痛み・口が開けづらいなどは治療しなければなりません。

早期発見・早期治療は重要ですね!

噛み締めにはマウスピース【メリットとデメリット】

別名「ナイトガード」と呼ばれているのが、夜用のマウスピースです。

歯列矯正やスポーツ用でよく使われるマウスピースですが、噛み締めにも効果的なんですよ。

ここでは、そのメリットとデメリットをご紹介します。

【メリット】ダメージを軽減できる

マウスピースにより歯と歯が直接触れなくなるので、ダメージを減らせます。

薄いマウスピースでも、力がかかりにくくなり、アゴや筋肉の緊張を和らげるのに◎

歯ぎしりをする人でも、歯のすり減り予防に効果的です。

他にも、以下のメリットがあります。

  • 歯のかぶせ物・セラミックの破損を防ぐ。
  • 歯の位置がずれないようにする。
  • アゴにかかる負担を和らげる。
  • 負担の度合いをチェックできる。
  • 病気と比べればコストが抑えられる。

マウスピースが出来上がったら、試しにはめてみて違和感がないか確認してください。

歯医者さんに伝えれば、削って調整してくれますよ!

効果は1週間くらいで実感しますので、続けることがポイントです。

【デメリット】管理やコストがネック

マウスピースに違和感を抱いて、寝ているときに外してしまう人がいます。

何日か試しても外してしまうなら、鼻呼吸テープはいかがでしょうか。

勝手に口が開かなくなるメリットがあるため、一度お試しください。

また、マウスピースの作成費用で約5,000円かかります

ちょっと高いですが、メンテナンスもしてもらえるので、安心して使い続けることができますよ。

衛生的な管理については、洗浄剤を購入すれば問題ありません。

マウスピースの洗い方
  1. マウスピースが入る容器(コップなど)に、水を入れる。
  2. 洗浄剤を混ぜて、よく溶かす。
  3. マウスピースをつけ置きしたら完了。

つけ置きが終わったら、マウスピースを歯ブラシでブラッシングしてください。

力を入れ過ぎると割れるので、ご注意を。

「リテーナーシャイン」という商品は顆粒が溶けやすく、洗浄終了が分かりやすいですよ。

マウスピースの耐久力は人による

早い人は半年で壊れ、長い人は3~4年使えます。

マウスピースの厚さは変えられるので、壊れやすい人は厚めを相談してみましょう。

※マウスピースは対処療法なので、噛み締めや歯ぎしりがなくなる訳ではありません。

市販のマウスピースもアリ

自分に合うか心配・低コストで抑えたい人は、市販のマウスピースが向いています。

歯医者で作るよりも安く済み、試しやすいです。

使い慣れたら、歯医者で完成度の高いものを作るのがおすすめ!

噛み締めを治す方法

噛み締めを治すには、いくつかの方法を組み合わせて進めていきます。

少しずつ始めてみてくださいね。

  • 口元に力を入れないよう意識する。
  • 寝る前のストレッチで緊張をほぐす。
  • リラックスする音楽やアロマを用いる。
  • 歯医者にかみ合わせをチェックしてもらう。
  • 頬ずえをやめる。
  • 枕を低くする。
  • 運動や趣味を取り入れ、ストレスを解消する。

ストレスや緊張を溜めないよう、体を動かすこととリラックス効果のある環境を整えましょう

高い枕を使っている人は、噛み締めしやすくなります。

できれば低い枕に変えるのがおすすめです。

また、癖を見直すと寝ている時のこわばりが和らぎ、さらにマウスピースとの併用で負担が軽減されますよ。

まとめ:夜間のマウスピースで就寝中の歯を守ろう

「噛み締め」は、ただの癖ではなく、病気・体調不良を招く悪習慣です。

健康を考えたら、マウスピースのメリットの影響はとても大きいです。

心と体のリフレッシュと一緒に、生活に取り入れてみてくださいね!

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