ベビー用品で忘れがちなのがベビーゲート。
子供の成長は早いため、なるべく初めから設置しておくのがベストです。
今回は手作りのベビーゲートについて、必要性やメリット・デメリットなどをご紹介します。

好みのレイアウトや理想形に近づく、手作りにチャレンジしてみませんか♪
この記事で分かること
・実際に使ってみた感想。
・ベビーゲートが必要な理由。
作り方だけ知りたい人は、目次からジャンプできます。
ベビーゲートって必要なの?
ベビーゲートは、子供の命と健康を守ることができます。
大げさに聞こえますが、「目を離したスキに」という事例は少なくありません。
他にもテレビが倒れて怪我をしたり、コンセントを触って感電したりするのもリスクのひとつ。
それに、夢中になるとテレビの目の前で視聴することもあり、目に良くないです。
ベビーゲートがあれば、テレビから適度な距離がとれて、ケガ防止に◎。
市販のベビーゲートはコストがかかる
手っ取り早いのは市販品を買うことです。
デザイン性・機能性・素材など、様々なものが販売されていますよね。
メリットが多い中、強いてデメリットを挙げるとするならば、
- 壊される。
- 値段が高い。
- 位置がズレる。
ベビーゲートの相場は、1万円くらいでしょう。
シンプルなつくりなら8,000円くらいから買えますが、耐久性の弱さがデメリット。

子供は力が強いので、パーツを壊される心配があります…!
また、フェンス型だと揺らしたり引っ張ったりして位置がズレることも。
「高かったのに…」なんて後悔は、できるだけ避けたいところです。
手作りでもおすすめできないベビーゲートとは?
ベビーゲートを自作する人は多く、「ベビーゲート 手作り」で検索するとたくさんヒットします。
アイディアを参考にできるので、どんなタイプがあるか探すのも楽しいです。
しかし、おすすめできない自作ベビーゲートがありますので、チェックしてみましょう。
角が尖っている

「すのこ」のベビーゲートは、低コストの割に耐久性があるので人気です。
でも、尖った部分は怪我の原因に。
やすりをかけても角は残りますし、コーナーガードを取り付けても剥がされます。
私も、似たようなパーツのベビーゲートを使っていました。
ただ、次女が転んだ拍子にひっかかり、上の歯茎がめくれてしまったのです…。
すぐ歯医者に連れていき、幸いにも自然治癒できましたがヒヤッとした出来事でした。
子供はテンションが上がると活発になる、リスクは減らそう。
子供が壊す・倒す
子供の力は強いため、安定感の他に強度が必要です。
位置をずらしたり、パーツを壊したりします。

価格の安さを優先し過ぎると、失敗しやすいですね…。
この点については、次の事項でも同じことが言えます。
使う道具が100均だけ
ベビーゲートで使われやすい材料は、すのこやワイヤーネットでしょう。
しかし、すのこは先ほどお話しした危険があります。
また、ワイヤーネットもただ繋いだだけでは、しなってテレビに手が届くんですね。
「骨になる補強の木材を付ける」といった、ホームセンターの材料が必要になってきます。
つまり、100円均のみで作ると失敗しやすいのです。
ベビーゲートにはイレクターパイプがピッタリ
出展:矢崎化工株式会社
イレクターパイプとは、スチールのパイプにプラスチックがコーティングされたもの。
丈夫で軽い特徴があり、以下のメリットを持っています。
- さびにくい。
- 組み立てがラク。
- 好きな長さに調節できる。
- ジョイントの種類が豊富。
- 太さ、長さ、カラーのバリエーションが多い。
イレクターパイプはDIYによく使われ、屋外でもOKです。
そのため、強度の必要なキャンプ用品などに使われています。
長さ調節については、専用の工具で切ればお好みの長さに◎。
または、カット販売をしているお店もあります。
好きにカスタマイズできるため、イレクターパイプを使ったベビーゲートはたくさんあるんですよ。
部屋に合うベビーゲートの形って?
イレクターパイプを使った例を見ると、テレビの足元を囲うタイプばかりだったんですね。
うちのテレビ台は低いため、子供がすぐ乗り越えられる高さになってしまいます。
だからといって、高くし過ぎるとテレビが見えづらくなる。
あと気になったのが、テレビとガードの距離です。
子供が大きくなったら、手を伸ばせばテレビに触れるんです。

電源ボタンを押したり、画面を叩いたりされると困る…。
また、それなりにコストがかかります。
個々のパーツは安くても、上の画像のベビーゲートを作るとすれば7~8千円くらいでしょう。
「耐久性とコストと、ウチにピッタリなベビーゲートを作りたい!」
結果、以下のようなベビーゲートが最適でした。

このくらい広さがないと、子供の手がテレビに届くので丁度良かったです。
【準備】手作りベビーゲートを作る前に
注意事項などを踏まえた上で、ベビーゲート作りにチャレンジしてみましょう。
なかなかのサイズなため、下準備からきちんと行うことが大切です。
設計図を書く
まず、完成のイメージ図をざっくり書いてみます。
メジャーを使えば簡単です。
子供の手が届かないか・テレビが見えづらくないかなど、寸法をチェックしてください。
うちの場合は、以下の長さを参考にしました。
- テレビ台の高さが床から35㎝:40㎝を目安にする。
- 室内ジャングルジムの高さが35㎝:それよりは高くする。
- テレビの一番上の高さが80㎝:一番上のパイプはその高さを超えるようにする。
ジャングルジムの段より低いと乗り越えられるので、ボーダーラインとして決めています。
そして、頂点になるイレクターパイプが低いと、テレビが見えづらくなるので高めに設定。

これらの長さが分かったら、完成図にまとめます。
必要な道具を買う
ホームセンターと、セリアにあるものでそろえました。
道具の種類 | 数 |
イレクターパイプ | 8本 |
イレクターパイプのジョイント | 4個 |
イレクターパイプの足キャップ | 4個 |
長めの結束バンドパック(セリア) | 1つ |
ワイヤーラティス(セリア) | 10枚 |
イレクターパイプは差し込むだけではすぐに抜けるため、接着剤が必要です。

パイプ専用の接着剤がありますが、私はアロンアルファを使いました。
また、このベビーゲートはテーブルに似た骨組みのため、ぐらつきやすいです。
ワイヤーラティスを足元に取り付けることで、固定できます。
安定性を高めるなら、板型のパーツを組み合わせるといいでしょう。
出展:楽天市場
足キャップにはめますので、欲しい人は追加購入です。
また、写真にある結束バンドだと短かかったですね…。
私は失敗して買い直したため、長めを選んでください。
予算があれば安定性を上げる
さらに強度を上げたい場合は、足元用に+イレクターパイプを4本・ジョイントを4つ使う手も。
足が繋がれて立方体になり、かなり安定性は増します。

パイプ自体が足になるため、足キャップは不要です!
ただ、強度を上げる作り方は、パイプの本数が増えるのでコストも上がります。
予算に応じて検討してみてくださいね。
【手順】ベビーゲートを作る方法
設計図と道具がそろったら、いよいよ組み立てていきます。
接着剤を扱うので、付け間違いに気を付けましょう。
ベビーゲートの足を作る

パイプと足キャップを合わせ、足を作ります。
パイプのフチに接着剤を塗って、キャップに差し込めばOKです。
ネジに接着剤が付くと、高さ調節ができなくなるので慎重に。
ジョイントパーツでパイプを繋ぐ

次に、パイプ同士を繋げていきます。
同じものを2つ作った後、ちょっと引っ張ってみて取れないか確認してください。
問題なければ、別のパイプで2つの足を繋ぎ、テーブル状の形にします。

このとき、接着剤は使わず、はめるだけにしています。
後に処分しやすくするためですが、抜けやすいなら接着剤を使ってもOK。
そして、グラつきの確認をします。
段差があるところは足の長さを調節し、安定感をアップさせてください。

うちは厚めのジョイントマットなので、足キャップの調節をしました。
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ワイヤーラティスを取り付けて完成

あとは、ワイヤーラティスを結束バンドで繋げていくだけです。
結束バンドが短かったため、とりあえず別の紐を使いました。
代用した紐も取れやすいので、今は買い直した長めの結束バンドで固定しています。
テーブル型はコストが低い
なぜこの形になったかと言うと、とにかくコストを抑えたかったからです。
足元同士を繋ぐパイプが無い分、安く済みます。
ワイヤーラティスによりそれなりの安定性があったため、うちはこのままでした。

部品が少なく、処分も楽ですよ!
ご家庭によっては、安定性や使い勝手などに不便を感じるかもしれません。
では、このベビーゲートの特徴を踏まえ、利点と欠点を確認してみましょう。
手作りベビーゲートのメリット&デメリット
このベビーゲートを使った感想として、メリット&デメリットを挙げていきます。
私にとっては理想的な形でしたが、相性がありますので検討してみてください。
自作ベビーゲートのメリット

一番は、理想の形にカスタムできる点です。
市販は、設置してみると不便さや違和感があることも。
イレクターパイプで自作すれば、思った通りの形にできます。
その他のメリットはこちらです。
- 尖った角がない。
- 物干し竿としてもOK。
- ある程度の強度がある。
- 低いテレビ台に使える。
- 少しの段差なら、調節して安定感アップ。
イレクターパイプが柱となり、壊される心配は少ないでしょう。
鋭い部分もないため、ケガに繋がるリスクを予防。
ちなみに、ワイヤーラティスの向きを横→縦に置き直せば、柵の高さを変えられます。
同じ道具でも、向きひとつで乗り越えづらくなります。

お子さんの月齢に合わせやすいですね!
自作ベビーゲートのデメリット
デメリットは、子供が鉄棒のようにぶら下がることです。
物干しの利点があったので、子供が届かないくらい高くしても良かったと思いました。
また、ワイヤーラティスは曲がりやすいため、寄っかかると”しなります”。
テレビと距離が詰めらるので、予算がある人はホームセンターの固いワイヤーネットを使いましょう。
設計図に合う長さにすることをお忘れなく…!
まとめ:最適なベビーゲートを手作りしてみよう
子供を事故やケガから守るため、ベビーゲートは必需品。
テレビのいたずらができなくなり、ストレスが減ります。
手作りに慣れていない人でも、イレクターパイプのベビーゲートは簡単に作れますよ。
これは低いテレビ台に向いていますが、お好きな形にカスタムしてみてくださいね。
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