子供が居ると、賃貸の選び方が変わります。
実際に住んでみて、「間取りをこうしたら良かった」と気づくことがありました。
今回は、子連れの引っ越しで、チェックする間取りなどをご紹介します。
結婚や出産を考えている人は必見です!
この記事で分かること
・室内の事故予防。
・団らん空間を確保する方法。
子供も大人も住みやすい家
家族にとって引っ越しは、お金も手間もかかるイベントのひとつ。
一方で、新しい生活が楽しみな面も併せ持っています。
なるべくなら、後悔する引っ越しは避けたいもの。
内見で見逃しやすいポイントを知り、子供も大人も住みやすいところを見つけましょう。
乳幼児と住むチェックポイント
ここからは、具体的に「どんなところに気を付ければいいか?」をご紹介します。
寝室は生活音から遠ざける
育児で大変なこと、その1つが寝かしつけです。
戸を隔てていても、隣接していれば玄関の鍵の音もハッキリ聞こえます。
夜、やっと子供が寝ついてくれた直後に、
- トイレの流す音に驚く。
- 家族が帰宅した音で起きる。
なんてことになりかねません。
賃貸だと部屋数が限られるので、音が出やすい玄関・浴室・トイレから離れているといいですね。
引き戸と開き戸の違い
築年数が長かったり和室があったりすると、引き戸が多くなります。
引き戸は、開け閉めする音が大きくなりやすいのです。
ローラーが付いているタイプなら、騒音を理由に大家さんに交渉する手もあります。
”戸車(とぐるま)”と言い、交換してもらうだけでスムーズになる他、音を小さくすることができますよ。
出展:Amazon
DIYが好きで、戸車を自分で交換したという人もいらっしゃいます。
※壊すと、自己負担になるためご注意ください。
もし襖(ふすま)なら、木材用のすべり剤(ロウソクでも可)があります。
塗ると動きが滑らかになります!
開き戸の方が音は小さいですし、気になったら556のような浸透潤滑剤を塗ればOK。
注意点は、扉を閉めるとき蝶番(ちょうつがい)に手を挟む危険性です。
私もヒヤリハットの経験があります。
後追いをしてきた子供が、そこに手をかけているのを見かけてヒヤッとしました。
洗面台の構造を確認する
洗面台の横幅は、75㎝くらいが丁度いいでしょう。
場所をとりますが、床に物は置かず、吊るし収納にすれば問題ありません。
家賃が安かったり、デザイン性を優先したりすると、お湯の蛇口が無いところも。
前に、アンティーク調の可愛い洗面台を見たことがありますが、水オンリーで洗面桶くらいのサイズ感でした。
また、使いやすさを求めるなら、蛇口が伸縮可能だといいですね。
実用性を重視することをおすすめします。
壁付けキッチンより対面キッチン
家事をしていると、子供が「お母さん見て~!」とよく言います。
気持ちに応えたい気持ちはありつつ、食事の支度・食器の片付けを進めたい…。
壁付けキッチンだと、一旦手を止めなければなりません。
対面式キッチンなら目線を移すだけ、子供の見守りができて要求に応えやすいです。
作業しながら様子がうかがえて、やりとりもしやすくなりますよ♪
また、心理的な面で言うと、相手に体を向けることで「話を聞いてくれている」と安心する効果があるのです。
キッチンにベビーゲートを設置できるか
キッチンには、包丁や菜箸などの危ない物、食器や炊飯器など重い物が集まっています。
入れないようベビーゲートを設置しやすいのが、対面式なんです。
入口の通路に設置すれば、それで完了。
デザインによっては、取り付けられない場合もありますのでよく確認してくださいね。
うちは壁付けキッチンなので、取り外しができるチャイルドロック(跡が残らないタイプ)を付けています。
でも、粘着力が弱いので何回か壊されていますね…。
そのため、「また壊されたら」と思って目を離せません。
少しその場を離れることになるときは、ベビーサークルに入ってもらっています。
子供は泣きますが、安全地帯としてかなり役立っています。
折り畳み式で、使わないときは部屋の隅にまとめておけるので場所をとりませんよ。
玄関の段差の有無
玄関がフラットなら、靴の脱ぎ履きがやりやすくなります。
そして、落下による怪我を防ぐためです。
特に、お子さんが2人以上いるご家庭はご注意ください。
例えば、上の子が玄関までの戸を開けたままにしてしまった所に、幼い下の子が玄関に向かってしまったら…。
落下して、怪我を負うかもしれません。
扉を閉めても、ドアノブにさえ手が届けば自分で開けられるようになる。
通路にベビーゲートを設置したり、戸があればチャイルドロックを付けるなどの対策をとりましょう。
ドアに付ける場合、チャイルドロックは大人しか手の届かない「高い位置」に付けてください。
子供が触れる低い位置だと、壊されるかもしれないことと、間違えてロックがかかってしまう可能性があります。
うちでは、玄関への道は防げなかったので、浴室への道をベビーゲートで塞いでいます。
浴室に勝手に入らないようにすることはもちろん、主人の部屋が隣にあり、荒らされると大変なので…。
トイレはリビングから離れているか
自宅に、義理家族やママ友などを招く機会があるかと思います。
そこで急な体調不良に見舞われたら、トイレがリビングから近いととても困ります。
前の賃貸はリビングの傍らにトイレがあり、近すぎて用を足す音が聞こえていたんです(汚い話ですみません)。
家族なら最悪許容範囲かもしれませんが、人を呼んだときはそうはいきませんよね。
子供の寝かしつけにも関わります!
トイレの流す音は夜だと特に響き、木造なら尚更。
このような理由から、トイレの位置は、物件選びの上位項目と言えます。
+1部屋が必要か
リビングと寝室だけでなく、もう1部屋欲しいときがありますよね。
- 子供部屋を用意したい。
- 集中できる仕事部屋が必要。
- プライベートルームが欲しい。
部屋が増えれば家賃も上がるため、収入と支出のバランスを照らし合わせてみましょう。
立地でも家賃に差が出る部分です。
また、荷物が多くて備え付けの収納場所じゃ足りなそうなら、物置部屋として使う手もあります。
でも、ミニマル思考になれば、物置部屋はほぼ不要です。
物をスッキリさせたい方は、こちらの記事をご一読ください。
乳幼児と住む理想の間取りって?
理想の間取りなどは、以下の通りです。
トイレと浴室が近いメリットは、子供がトイレトレーニングを失敗しても、簡単に片づけられることです。
また、前述で木造の話をしましたが、木造は防音性が低いです。
できれば、防音性の高い鉄筋コンクリート(全く音が無くなるわけではありません)の賃貸を探してみてください。
▼おすすめのジョイントマットはこちら。
まとめ:住み続ける部屋の間取りは熟考しよう
賃貸物件は「不特定多数の入退去」が前提なので、住みやすい間取りに設計されています。
部屋ごとに特徴が異なり、毎日の家事・育児に追われる側としては、自分に合った間取りが一番です。
その物件にしかない、良い個性を見つけましょう。