長女がオムツを卒業したのは、3歳の時でした。
そこに至るまでは、敷布団と畳におねしょをしてしまったこともあります。
敷布団は洗濯できないものがほとんどなので、片付ける手間も考えると、なるべく避けたいですよね。
敷布団におねしょしたときの対処法を知っていると、ニオイやシミを目立たなくできます。
お子さんが同じ状況になったとき、この対処法をお試しください!
この記事を読んで分かること
・おねしょの簡単な対処法。
・畳に付いたおねしょは落とせる?
おねしょのニオイやシミの原因
尿には「アンモニア」という有害物質が含まれており、たんぱく質を分解したことで発生するものです。
このアンモニアは、腎臓の働きによって害のない成分に変化するので、排出したばかりはにおいは強くありません。
しかし、放置すると雑菌が増え、再びアンモニアが作られてしまうのです。
シミも同じで、おねしょしたばかりの状態では目立ちませんが、尿の成分が酸化されると黄ばんできます。
朝気が付くことが多く、深夜におねしょをすると、経過時間+雑菌が繁殖しやすい湿度・温度も整った環境に。
それが、ニオイとシミを残りやすくしているのです。
朝のおねしょは濃度が高い
さらにおねしょが厄介なのは、朝一番の排尿。
人の体は、寝ている時の量を減らそうとして、尿を濃縮する働きがあります。
そのため、就寝時間が長くなる夜から朝にかけて、濃い尿になるんです。
これは体の正常な働きですが、おねしょになると落としづらく残りやすい…。
だから、寝ている時間が短いお昼寝のおねしょは、朝より残りづらいんですね。
どちらにせよ、おねしょを見つけ次第、すぐに対処することがポイントになります。
おねしょには重曹とクエン酸
ここで活躍してくれるのは、重曹(じゅうそう)とクエン酸です!
両方とも自然由来から作られ、掃除にも健康にも役立つ万能アイテム。
実はこの2つ、おねしょの困りごとを解決してくれる作用を持っているのです。
- 重曹:吸水性が高い。
- クエン酸:静菌&消臭作用がある。
初めて使う方はお試しサイズ、掃除全般に使いたい方はお徳用サイズと、用途に合わせて買いましょう。
重曹とクエン酸の使い分け
重曹を置いたままにしておくと、カチカチに固まりますよね。
あれは、空気中のジメジメした湿度を吸収して、固まるという性質を持っているため。
また、重曹にも消臭作用がありますが、クエン酸でも効果が得られます。
理由は、アルカリ性・酸性と呼ばれる「ph(ペーハー)」が深く関わっています。
ニオイを消す仕組み
消臭とは、アルカリ性と酸性が中和することで、お互いの性質を打ち消し合うこと。
つまり、アルカリ性には酸性を、酸性にはアルカリ性の成分を使うと、ニオイが中和されて消臭できるメカニズムです。
重曹は弱アルカリ性で、クエン酸は酸性です。
「じゃあ尿はどっちなの?」という話ですが、基本は弱酸性です。
しかし、食べたものや腎臓の働き具合によっては、酸性だったりアルカリ性だったりと変わることがあります。
子供なので腎臓の心配はほぼないとして、前の日によく食べたものを気にしてみるといいですね。
- 牛乳、お肉、卵などの動物性食品が多い→尿は「酸性」になりやすい。
- 米、芋、キノコなどの植物性食品が多い→尿は「アルカリ性」になりやすい。
重曹で効果が薄ければ、クエン酸を試してみましょう。
おねしょが敷布団についたら?その対処法
ニオイやシミの原因、消臭する仕組みを知ったところで、ここからは「おねしょをしたときの対処法」をご紹介します。
重曹を直接振りかける
準備するものは、乾いた布・重曹・小さじスプーン・ほうき&ちりとりです。
スプーンは普通のスプーンでもかまいませんが、今後の使い道のことを考えて計量スプーンがおすすめ。
重曹は、まき過ぎると片づけが大変です。
おねしょ部分の表面に、薄く広げるくらいで問題ありませんよ!
また、重曹を掃除機で吸う場合、紙パック式の掃除機だけにしてください。
ゴミパック無しの掃除機だと、重曹が機械に詰まってしまう可能性があります。
重曹は畳のおねしょにも使える
おしっこを取ろうと布で強く拭くと、水分が畳の奥に入り込んでしまいます。
それよりは、粉末の重曹をまく方がニオイもシミも残りません。
畳の水分をしっかり吸収してくれます。
約1時間放置したら、ほうきで重曹を片付けて、水気(お湯でも可)を硬く絞った布巾で水拭きします。
その後乾拭きをして、自然乾燥できたら完了です。
重曹水をスプレーする
重曹の片付けが大変だと思う方は、重曹水による消臭をしましょう。
準備するものは、いらない布・重曹・小さじスプーン・計量カップ・スプレーボトルです。
重曹は水に溶けづらく、お湯なら溶けやすい性質を持っています。
そのため、まず50㏄のお湯に溶かしてから、残りの水50㏄を足すとスムーズに作れますよ。
また、重曹は環境にやさしい素材として有名ですが、アルカリ性なので手の油分(酸性)も落とします。
肌が弱い人は手がカサつくため、心配な方はゴム手袋をはめて作業しましょう。
重曹水は腐敗してくるので、使用期限は作ってから1ヶ月です。
クエン酸水をスプレーする
出展:Amazon
準備するものは、いらない布・クエン酸・小さじスプーン・計量カップ・スプレーボトルです。
重曹水より日持ちせず、保管環境にもよりますが、作ってから1~2週間が使用期限になります。
長い間放置すると、クエン酸が変質したりカビが生えてきたりしますので、期限を過ぎたら捨てましょう!
おねしょを吸い取る布はオムツでもOK
布の代わりに、紙おむつで水を吸い取るのもひとつの手です。
紙おむつは「水分を吸収するのに特化した製品」なので、おねしょにも役立ちますよ。
おねしょが乾いてしまったら?
おねしょは時間が経過するほど落としにくくなり、シミが残ってしまうこともあります。
その場合は、以下の方法を試してみてください。
敷布団の場合
汚れ落としのプロに頼むか、自分で対処するかになります。
- 40~50度のお湯で洗う。
- クリーニングに出す。
- 買い替える。
敷布団を洗うには、浴槽にお湯を溜め、洗剤を入れたら足で踏みながら洗います。
脱水も足で踏んで行い、天気のいい日に干す方法です。
この方法は、乾燥させるのに何日かかることもあるので、買い替えやクリーニングの方がおすすめ。
また、敷布団のクリーニング代の相場は4,000円前後です。
正確な料金は店舗ごとに差があるため、お問い合わせください!
畳の場合
畳は、湿度が高いときは水分を吸収し、低いと水分を放出する特性があります。
除湿器をお持ちの方は、併用しても◎。
畳の張り替えは1畳2万円くらいかかるため、交換はシミがどうしても気になる方向けです。
まとめ:おねしょをしても様々な対処法がある
寝る前に水分を取り過ぎない、夜中に起こしてトイレへ行ってみる、防水シーツを敷くなど、できることから少しずつ取り入れましょう。
メンタルが原因になることもあるので、気負わないよう寄り添ってあげてくださいね♪