客室清掃員は忙しいながらも、丁寧さと早さを使い分けています。
手抜きをできない場所を知っていれば、仕上がりに差が出ますよ。
▼客室清掃の手抜きポイントはこちら。
今回は、客室清掃で手抜きしてはいけない部分をご紹介します。
お客様に悪い印象を与えないようにしましょう!
この記事がおすすめの人
・早さと丁寧さを両立させたい。
・清掃で気を付ける部分を知りたい。
仕上がりはお客様の目線で
雑な仕事をしている人は、すぐに分かります。
インスペでチェックが入るので、「キレイじゃないな…」と見られてしまうのです。
例を挙げると、以下のことで雑だと思われやすいですね。
- 物の位置がズレている。
- ベッドにシワが寄っている。
- タオルやパジャマのたたみ方が雑。
- スポット清掃だからと、汚れているのに清掃した形跡がない。
シーツやタオルなど、リネン類は雑さが表れやすいのでご注意ください。
スポット清掃は毎回行いませんが、お客様の使い方によっては汚れが目立ちます。
普段から確認しないと気が付けないので、スルーしていると同僚にはバレやすいのです。
▼客室の仕上がりをキレイにするポイントはこちら。
客室清掃員が手抜き(雑に)できない部分
客室清掃の仕事は、体力を大幅に削られます。
そのため、きちんと取り掛かる作業を知ることが大切です。
雑な印象を与えないために、手抜きしてはいけない部分をご説明します。
1.ベッドメイキング
お客様がお休みになるベッドは、ビジネスホテルの部屋なら大部分を占めます。
清潔感が現れやすいので、以下の点に注意しましょう。
クリーニングされたリネンは清潔ですが、配送時に汚れやシワがつく可能性があります。
また、枕本体に汚れがあると、カバーを付けても汚れが透けますし、気持ち的に使い心地が悪いです。
できれば枕カバーは2重にして、内側のカバーはサテン素材にすると手洗いで落とせます。
枕本体に汚れがつくのを防ぎましょう!
サテンの枕カバーは、交換分で10枚ほどストックしておくと◎。
▼5分で終わるベッドメイキングはこちら。
2.ゴミやホコリのチェック
前のお客様が残したゴミがそのままになってしまい、クレームになった事例があります。
このようなことを防ぐためにインスペを行うはずが、そこでも気が付かなかった”防げたミス”です。
自分でも最後にインスペを行い、髪の毛・ホコリ・汚れを残してはいけません。
ゴミ箱の裏・クローゼットの上・机やベッド下など、目視を忘れずに。
たまに備品が入り込んでいることがあり、確認するクセがつけば補充の手間も省けます。
天井や四隅のクモの巣を見落とさない
春秋といった過ごしやすい季節は、いろんなところから虫が入ってきます。
つまり、手が届かない場所までチェックが必要です。
天井や窓の隅はクモの巣ができやすいので、柄の長いホコリ取りモップで取ってください。
シーリングライトにも虫が集まることもあり、各階のリネン庫に脚立の用意をおすすめします。
シーリングライトはスポット清掃になりがちなので、季節的なものと考えていいでしょう。
▼客室のスポット清掃はこちら。
3.コップの洗い残し
衛生用品はほとんど使い捨てですが、コップは洗って使いまわします。
口をつけるものなので、専用洗剤・スポンジ・布巾の使い分けは徹底を。
茶渋が残っていれば漂白し、乾いてこびりついた汚れには水を入れてふやかせばOKです。
▼客室の水回りをキレイにする方法はこちら。
ちなみに、陶器やガラス製は割れやすく、お客様が割ったり自分が割るリスクがあります。
洗う場であるユニットバスで割ると、お客様が破片で怪我をするかもしれません。
大きな破片はゴム手袋で回収して、しっかり掃除機掛けをしてくださいね!
4.ミスの報告
仕事中のミスは、お客様に影響があるならフロントに連絡しましょう。
以下が、連絡する例の一部です。
- お客様の私物を破棄(破損)した。
- 汁や飲み物をこぼして、私物を汚した。
- アウトの連絡がないのに部屋に入ってしまった所、在室していた。
アウトしたかは指示書に書いてありますが、まれにフロントが間違うケースがあります。
そのためノックは丁寧に、かつ”中に人がいるかも…”と思っておくと◎。
▼客室清掃でミスをした時の対応はこちら。
私が働く前、「勝手に入室され、詫びも言わずドアを閉められた!」とフロントに連絡してきたお客様がいたようです。
エコや連泊は、新規に比べ在室の可能性が高いので、入室後にベッド・ユニットバスまで確認してくださいね。
また、不安定な私物は別の場所に移動させ、起きがちなミスを防ぎましょう。
まとめ:客室清掃員は手抜きせず丁寧な作業に注意
客室清掃員は手抜きする所とそうではない所で、バランスを取りながらキレイに仕上げています。
確認・報告を忘れないようにしなければ、効率アップや改善策に繋がりますよ。
質の高い仕上げにするために、手抜きせずチャレンジしてみてください。