潮干狩りのシーズンは4月~6月、多くの家族で賑わいます。
子連れになれば、しっかりと準備したいところ。
今回は潮干狩りについて、子供と行く時の持ち物や便利アイテムをご紹介します。

当日困らないよう、道具や持ち物を確認しましょう!
楽しむために準備は怠らない
潮干狩りを楽しむには、想定される状況やアクシデントへの準備がポイント。
子供が一緒だと、自然と持ち物が増えます。
それに、現地調達できるものは限られており、あっても割高です。
念のためで持っていれば安心ですよ。
怪我や体調不良の対処も
イベントで海となれば、子供がはしゃぐのはお約束。
気持ちのままに動き回ると、怪我・体調不良のリスクがあります。
そうなった時、大人がスムーズに対処すれば悪化を防げるのです。

潮干狩りを満喫するには、体調を優先して考えましょう!
子供と潮干狩りに行く時の持ち物
子連れで潮干狩りは、十分すぎるくらいが丁度いい事も。
ここからは、具体的な持ち物・便利アイテムをご説明します。
人によって必要な物は違うため、当てはまるかをご確認ください。
ポップアップテント
屋根が無い砂浜では、テントは必須。
小雨や直射日光から守ることができます。
子供が横になれる広さがあると尚良し。
また、着替え場所にも使えますよ。
たまに小さな子供が外で着替えていますが、トラブルを避けるためテント内で着替えましょう。
注意したいのは、テント内が暑くなること。
熱中症の危険があるので、通気性の良いメッシュ付きか、基本は入り口を開けるのが◎。
アウトドアワゴン
海の軽い砂は舞いやすく、泥汚れが目立ちます。
持ち物が汚れないよう、アウトドアワゴンに乗せてください。
ほとんどは耐荷重100~120㎏で、ビーチならではの大荷物に耐えられます。

子供が乗っている姿も見ることがありますよね!
荷物をひとまとめにでき、海に限らずアウトドアで利用する人が多いです。
今後も使えることを考えると、早いうちから用意する方がお得でしょう。
クーラーボックス
飲み物やお弁当を、適切な温度で保管できるクーラーボックス。
一番コスパが良いのは、ポリプロピレン製です。
発泡スチロールより耐久性があって、布製より保冷効果が高いメリットがあります。
それに、付いた砂は水で洗い流すだけと掃除が楽。
また、蓋を閉めればイス・テーブル代わりになりますよ。
デメリットは場所をとることなので、布製とうまく使い分けるのがいいでしょう。
折りたたみバケツ
折りたたみ式は、コンパクトで収納に困りません。
泥だらけの道具・衣類・ゴミなど、用途ごとの仕分けが簡単。
洗いやすいポリプロピレン製がおすすめで、持ち手付きを選んでください。
こちらは足つぼ押し付きで、水を溜めてこすれば指の間が洗いやすいです。
座席の下に余裕で収まり、車に積んだままでも問題ナシ。
一方、水を入れ過ぎると不安定な面があり、アサリの保管には向いていません。
ビニールバッグ
水で砂が洗い流せて、乾きやすい素材を選びます。
持ち手やワンポイントなど、デザインの一部が布製だと砂が残りやすいです。
開け口の留め具は、スナップボタンがいいでしょう。
チャック式が砂対策になりそうですが、隙間に砂が入ると掃除が大変に…。
一気に洗い流せる、簡易的つくりが最適。
潮干狩りがあるので、子供服売り場での早々なプールバッグ販売が見込まれます。
なければ、ネット通販を利用してくださいね。
マチありでも倒れやすいため、イス・テーブルの上かアウトドアワゴン内へ。
水着・ラッシュガード
泳ぐ目的でなくても、水着とラッシュガードはセットで着た方が動きやすいです。
普通の服だと、以下のデメリットがあるので避けましょう。
- 波や浮力で脱げる可能性がある。
- 乾くと、磯の香りや塩が出てくる。
- 水にぬれると、重くなって体にはりつく。
ラッシュガードは日焼け対策で、紫外線を通しにくい色は黒です。
それに比べ、白は紫外線の影響を受けやすいですが、光を反射するので熱中症予防に向いています。

当日の天気・気温で、合う色を用意すれば十分ですよ!
レギンスのラッシュガードもできればご用意を。
日焼け予防と、肌を出さない方が怪我しにくいです。
長時間濡れたままは寒い?
ラッシュガードをずっと着ていると、気温が高くても震える寒さを感じることがあります。
そもそも、ラッシュガードに保温効果は無いです。
服に付いた水が蒸発する時、肌表面から熱を奪う性質が関係しています。
分かりやすいのは「汗をかくと風が涼しく感じる」、これと同じ原理です。
子供が震えていたら、ラッシュガードを脱がせて様子を見てください。
バスタオル
バスタオルは複数枚あって困りません。
体を拭く以外に、ブランケットや枕の代わり・車内の座席に敷くなどの使い道があります。

お子さんの人数によりますが、5~6枚用意しましょう!
使い古しのバスタオルがあれば、それを優先して使うと◎。
砂が付きやすいこともあり、汚れた後遠慮なく処分できます。
コック付きポリタンク
行先によっては、蛇口が無い場合があります。
もしあっても、テントから遠いし並ぶし…不便さを感じることでしょう。
そうならないよう、ポリタンクを車に積むのが正解。
コック付きなら傾ける必要が無く、誰でも操作できます。
さらに折りたたみタイプにすれば、帰りはコンパクト収納が可能です。
子供は手洗い後、靴の砂が気になる・砂遊びなどですぐ手が汚れます。
水の残量が心配な人は、大容量タイプを。
潮干狩りの他、非常時に使える便利アイテムですよ。
水を入れた2Lペットボトルでも代用可。
マリンシューズ
マリンシューズとは、水陸両用のアウトドアシューズのことです。
ウエットスーツのように足を包み、フィット感と速乾性は抜群。
ビーチサンダルと違い、脱げて流されることはありません。
靴底はグリップ力の高い素材で、滑り止め効果を上げています。
靴下に似ており、しまう時は丸めて小さくできるのも高ポイント。
子供は履きなれない靴を脱ぐことがありますが、裸足は危険です。
割れた貝や置かれた熊手を踏み、怪我をする可能性があります。

素足の感覚に近いマリンシューズなら、脱ぐリスクは下がるでしょう!
ひも付き帽子
海は潮風が吹くので、帽子が飛ばされやすいです。
落とすと汚れる以外に、追いかけて迷子・溺れるかもしれません。
▼子供の水難対策はこちら。
それらを防ぐには、ひも付き帽子が一番。
顎までの長さを調節できるひもがおすすめです。
大人が選んだ帽子を嫌がる子もいるため、子供と一緒に選んでみてください。
馬毛のハンドブラシ
海で大変なことのひとつに、「砂を落とすこと」が挙げられます。
それを解決するハンドブラシは、手軽に効率よく砂を落とせるのです。
毛質の柔らかい馬毛なら、生地を傷めません。
簡単に落とすコツは、砂を乾燥させること。
汗をかきやすい手・体を拭いたタオルなどではキレイにしにくいのです。
ブラシは地面に置かず、吊るせるストラップ付にすれば問題ないでしょう。
粉末ベビーパウダー
海に慣れている人の間では、ライフハックになっているベビーパウダー。
商品名の通り、年齢制限がありません。

肌に付いた砂を、あっという間に落としてくれます!
やり方は一瞬で、砂を落としたい部分にひと振りするだけです。
振った分だけ出る、シェーカータイプがベストでしょう。
ネットで買うと送料が高いので、近所のドラッグストアがお得です。
髪の毛にも使えますが、付けすぎると粉の色である白さが目立つので注意してください。
日焼け止め
大人より子供の方が皮膚が薄いので、紫外線のダメージを受けやすいです。
3歳以上で肌トラブルがないお子さんなら、一般の日焼け止めが使えます。
ただ、成分の影響を考えると、ノンケミカルな日焼け止めが最も適していますね。
子供用日焼け止めが高いのは、配合成分が配慮されているため。
また、日焼け止めの効果は2時間程度とされ、塗り直しが必要です。
汗をかいたり水に濡れたりした場合も、同じことが言えます。
化粧水
日焼けを悪化させないには、化粧水をたっぷり塗ること。
化粧水の潤いで保湿され、肌ダメージを和らげてくれるのです。
水分によって、熱を持った肌が冷却されるメリットも。
赤くなる程だったら、保冷剤などで肌を冷やしてから化粧水を塗ると効果が上がります。
ちなみに化粧水は大まかな種類があり、「保湿」と「美白」に分かれているのです。
日焼け対策と相性が良いのは、保湿に特化したハトムギ化粧水。

100均にあるスプレーボトルに詰め替えれば、持ち運びが楽ですよ♪
ハトムギ化粧水はドラッグストアにあり、大人も使えるので持っていて損はありません。
日焼けと乾燥から守るワセリン
ワセリンは、日焼け対策に一役買うアイテム。
「日焼けしやすくなる」と噂がありますが、むしろ逆だったのです。
日焼け前と日焼け後、どちらも作用してくれます。
- 日焼け止めと併用して、肌の保護効果をアップ。
- ヒリヒリした肌に塗ると、膜により水分蒸発を防ぐ。
日焼け止めと一緒に使う時は、塗る順番は気にしなくて大丈夫です。
ただ、塗り過ぎや純度の低いワセリンはシミの原因になります。
以下のような精製度の高いワセリンを、肌に薄く塗るのが大切ですよ。
着替え一式
潮干狩りが終わったら、帰り支度をします。
そのままでもいいですが、冷え・海のにおい・動きやすさの観点から全て着替えるのがおすすめ。
車内が汚れにくいですし、寄るところがあれば着替えた方が気持ちよく楽しめます。
できれば替えの靴も持って行き、マリンシューズは海を出る前に洗いましょう。
汚れたものをまとめるポリ袋や、地面に敷く新聞紙を数枚準備。
子供は気が付いていなくても、海遊びで体力を消耗しているはずです。
服装を靴まで整えることで、体調不良を予防できます。
防水の絆創膏
肌の露出が増えがちな潮干狩りは、怪我対策を忘れてはいけません。
と言っても、上下のラッシュガードやマリンシューズを身に付ければ、ほぼ心配はないでしょう。
しかし、手に擦り傷を作りやすいので絆創膏の用意を。
しみるだけでなく、感染するリスクがあるので完全防水を選んでください。
傷の範囲が広かったり深かったりするなら、残念ですが海に入るのはNGです。
熊手はいらない?
私が潮干狩りに行った時は、娘は熊手を使いませんでした。
砂遊びに慣れていることもあり、手で掘って探しています。
見渡すと砂浜に置かれた熊手が…同じケースの家族がいたのでしょう。
ルールで熊手に制限あり
潮干狩りのルールとして、使用禁止の熊手があるようです。

私が行った海は、”網付きの忍者熊手”が禁止でした!
持ち物が増えると、流されたり無くしたりしやすくなります。
その傾向の通り、転がっていくビーチボールや片方だけのサンダルも見かけました。
砂遊びに慣れている年齢なら、熊手は不要かもしれませんね。
大人の服装は?
子供に付き添うため、水着・ラッシュガード(上下)・マリンシューズが◎。
波打ち際では収まらない子供と、もう少し海へ入る可能性があるからです。
なるべく露出は避けて、動きやすい格好にしましょう。
また、天気が良くても、波風の状態では大人でも鳥肌が立ちます。
バスタオルはもちろんのこと、ポップアップテント内で着替える用意があると良いですね。
完全防水ポーチが便利
盗難のリスクがある、車内やテント内に貴重品を置くのは危険。
完全防水の、スマホケースorポーチがおすすめです。
スマホケースは揺れて扱いづらい・首が凝る人は、身軽なポーチを選びましょう。
スマホに海水がついたら、すぐに水で洗い流してください。
洗うのは、ポリタンクの水で構いませんよ。
スマホについた海水を放置すると、外装やバッテリーの劣化が早まるため注意。
まとめ:潮干狩りの持ち物は状況に合わせる
家族の潮干狩りは、季節限定だからこそ特別な思い出になります。
子供と一緒に楽しめるよう、持ち物はしっかり準備したいですね。
すぐ用意できないもの含め、時間に余裕を持ってそろえましょう。