ビジネスホテルの客室清掃員は、客室の点検も担っています。
何度も清掃していると、壊れやすい部分が分かってくるんですね。
今回は、客室の壊れやすいものについてご紹介します。
時間に追われて忙しい所ですが、きちんと対応しましょう!
この記事がおすすめの人
・壊れたものの対応が分からない。
・客室で壊れやすいものを知りたい。
部屋数が多いと不具合も増える
ビジネスホテルの部屋数の割合は、「100~200部屋未満」が多いとされています。
それだけの部屋数があると、どこかしら不具合が起こるもの。
全て清掃員が対応するかというとそうではなくて、フロントと協力します。
ただこの場合は、フロントに連絡さえすれば作業に戻れるので、いくらか負担は減ります。
”どんな場合は誰が担当するのか”、細かい所は職場に合わせるとして、経験談として見ていただけると幸いです。
ホテルの客室で壊れやすいものとは?
客室の不具合に気付かないまま、お客様にご迷惑をかける訳にはいきません。
客室そのものに一番関わっている、清掃員が見つけることが大切です。
壊れやすいものを知って、清掃と同時にチェックするクセを身に付けましょう。
冷蔵庫の温度調整
ビジネスホテルの冷蔵庫は、霜取り機能がない小さなタイプがほとんど。
使い方によっては、霜の層ができてしまいます。
理由としては、外気温との温度差・食品の詰めすぎ・半ドアなどが挙げられますね!
霜が厚くなるほど冷風の吹き出し口を塞ぎ、余計な電力や稼働力で劣化が早まるのです。
結果、冷えが悪くなったりスイッチを入れても反応がなかったり、不具合が発生します。
スイッチを入れたら、冷蔵庫の稼働音がするかチェックする。
また、庫内が冷えすぎているとスイッチを入れても動かない場合があります。
まずは扉を開けたままにして霜を溶かし、完全に乾かしてからチェックしましょう。
クローゼットの扉
ビジネスホテルは男性のお客様が多く、力がかかりやすいためかと思われます。
開け閉めに負荷がかかり、扉のパーツが緩みやすいです。
その場合はネジを締めるだけなので、プラスドライバーを使えばOK。
別件だと、クローゼットが壁に固定されているはずなのに、ドアを開けると倒れ掛かってきたことがありました。
何度も開け閉めすることで、クローゼット背面のネジが取れてしまったのでしょう。
男性の力加減では本当に倒れる可能性がありますし、怪我のリスクが上がります。
こちらは客室清掃員では対応できません。
フロントが確認した後、専門業者に修理を依頼します。
シャワーヘッドやホース
ありがちなプラスチックのシャワーヘッドだと、経年劣化で割れやすくなるのです。
それなりの衝撃がないと割れないので、落とした時にヒビが入り、水がもれるパターンだと思われますね。
しかし、清掃中は熱湯を使うため、気が付きにくい場所でもあります。
熱いのが当たり前になって、判断しづらいんですよね…。
ポイントは、熱の感じ方がいつもと違うかどうか。
熱くならないはずの持ち手側に熱を感じる、など些細なことがキッカケに。
シャワーホースについては、切れ目から水が出るので分かりやすい一方、小さな裂け目だと見つけにくくなります。
ホースから異常に水がしたたっていたら、水漏れを疑いましょう。
こちらもフロント対応なので、早々に連絡して作業に戻って大丈夫ですよ。
プラスチックトレー
シャワーヘッドと同様に、アメニティなどのトレーがプラスチック製だと割れることがあります。
お客様が置いた私物を取る拍子だったり、縁に手を引っかけたりして、落ちてヒビが入るのです。
滅多に割れるものではありませんが、トレーの位置やお客様の取り扱い方などで変わってきます。
まれに、割れたヒビがアメニティや私物に隠れてしまい、気が付かない時も。
トレーの清掃はホコリ取りモップを使い、物をどかして確認します。
お客様の私物があれば目視にとどめ、新規部屋になってからチェックする。
割れたトレーは破棄し、リネン庫から持ち出した新しいトレーと交換すればOKです。
在庫が少なければ、発注までやりましょう。
まとめ:壊れたものは客室に放置せずすぐ対応
客室清掃員は、名の通り清掃だけのイメージかもしれませんが、壊れているものもすぐ対応します。
客室に身近な清掃員が気が付かないと、お客様のご不便になりやすいからです。
壊れたものを見つけたら、同じフロアにいる清掃員に相談するか、フロントに問い合わせてみてくださいね。