客室清掃の手抜きポイントまとめ!丁寧過ぎると間に合わない?手間を省く方法を伝授します

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客室清掃員になると、急な欠勤だったりノルマが多かったりして、仕事が忙しくなるときがあります。

「いつもと同じ清掃では間に合わない…」そんな日でも対応できるよう、工夫が必要です。

丁寧さが第一でも、部屋数が多ければ手抜きが必要な時もあるんですね。

現役の客室清掃員の私が実践する、忙しい日の手抜きポイントをまとめました。

うまく作業に取り入れれば、時短&体力温存が可能です☆

この記事がおすすめの人

・清掃のコツを知りたい。
・客室清掃員に興味がある。
・繁忙期に備えて予習したい。

忙しい日は手間を省く

客室清掃員は、お客様のチェックアウトから清掃を始めて、チェックインまでに終わらせなければいけません。

ノルマをこなすと同時に、時間に追われています。

動きっぱなしなことと、常に時間を気にしなければならないイメージが多いでしょう。

客室清掃員の仕事内容はこちら

前提として、客室清掃は早さより丁寧さが大切

人手や部屋数が落ち着いている日は、しっかり清掃に勤めることができます。

しかし、忙しい日は同じ時間をかけられないときも…。

その場合は手間を省き、時短で仕上げるのがコツです。

ぞんざいな清掃はNG

手抜きとは、”すべき手数を省くこと”です。

一方ぞんざいは、「扱い方が丁寧ではなく、なげやりなこと」を言います。

つまり、清掃すべきところを放置し、汚れを蓄積させることではありません

また、あるべきものがない(補充忘れ)こともクレームに繋がります。

急ごうと思うと無駄な動きをしたり、焦って忘れやすかったりするもの。

そこは手を抜き、ほどよく・目的に当てはまる仕上げを意識しましょう。

客室清掃の手抜きポイント

客室清掃の手抜きは、頭を使う・時間がかかる部分に注目します。

手抜きは時間が短縮できるので、時間を取られる作業向きです。

ちょっとしたことですが、身に着けると大幅な時間削減になりますよ。

トイレの三角折りは同じ折り方で

清掃した印として、トイレットペーパーを三角折りにします。

その時、ドア側から見て、キレイに見える折り方を教えられますよね。

これが、地味に時間を取られる場所です…!

さて、客室は廊下を挟んで左右に並んでおり、室内も左右反転しています。

  • 廊下の右側にある客室は、ユニットバスのドアが向かって右側。
  • 廊下の左側にある客室は、ユニットバスのドアが向かって左側。

同じ折り方でも、見え方が違ってくるんですね。

これは先ほどの画像と同じ折り方ですが、隙間がハッキリ見えてだらしない印象に。

客室の位置で、こんなに見た目が変わるんですね。

でも、忙しいときは向きなどを考えず、三角に折っちゃいましょう。

こんな感じで、隙間が目立たないよう調節してくださいね。

また、連泊のお客様で「三角折りはしないでほしい」とメモを残される方がいます。

触らなくていいので、折らないようご注意を…!

見えない側のシーツはざっくり整える

ベッドはお客様がお休みになる場所、特にキレイさを意識します。

ただ、体力消耗&時間がかかるため、手抜き部分はパパっと仕上げ。

ベッドは、壁側にくっついているパターンがほとんどです。

壁につける側はお客様から見えず、シーツがずれさえしなければ問題ありません。

上の画像は、ベッドの枕元を壁側から見た画像。

こんなにシワがあっても、壁に寄せるので全く見えなくなります。

シーツをキレイに折りたたむ必要はなく、まとめてベッド下に入れ込んでください。

お客様から見える枕元は、シーツの三角折りを。

入れ込んだシーツが見える掛布団サイズもありますので、適材適所で使いましょう。

シーツの三角折りについてはこちら

DD(ドンディス)連絡は客室から

部屋を掃除しないでください・起こさないでくださいの意思表示をする札を、ドンディスカードと言います。

これがあれば清掃不要ですが、ビジネスホテルごとに事情があるため、確認するのも仕事のひとつ。

ドンディスカードがあってもなくても、決まった時間にフロントへ連絡します。

電話の位置は、フロアの廊下に直通電話があります。

ところが、掃除している部屋によっては遠いんです。

体感的には、50m走をやるイメージ…。

行き来するのが大変な時は、近い空室から電話をかけてください

フロントはお客様からの電話だと思うので、最初に「ハウスの○○です」と伝えます。

フロントから連絡が入る時は直通電話からですが、なるべく作業の流れを損なわない方法です。

トイレは掃除前の客室でOK

客室にトイレがあるため、フロアにトイレはありません

従業員専用のトイレは1階…そこへ行くには時間がかかります。

そのため、掃除中トイレに行きたくなったら、掃除する前の客室で済ませてOKです。

我慢すると体に悪いですし、自然と水分をセーブするようになって、脱水のリスクが上がります。

トイレは一息つけるので、我慢は禁物!

トイレを済ませたら、いつも通りユニットバスの掃除をしてくださいね。

客室のものを使って大丈夫?

お客様が使う物を、客室清掃員が使っていいのか気になりますよね。

職場に確認する必要がありますが、使ってもほぼ問題ないでしょう。

逆に、故障や破損を見つけやすくなるのです。

気を付けることとすれば、連泊部屋は避けること。

お客様の私物があるので、万一のことがあっては大変です。

客室のものを使う時は、荷物が無い新規部屋にしてください

シャンプー類の補充は残量次第

アメニティが使われていたらすぐ補充しますが、シャンプー・リンス・ボディーソープはあまり減りません。

ハンドソープは、感染対策の影響なのか減りやすくなっています。

これらの目安量は決まっていますので、”補充するかどうか”のラインだったら、そのままにしておきましょう。

インスペで指摘されたら、次回から十分注意してください。

明らかに目安量より減っていたり、半分以上使われていたりすれば補充する。

少ないまま放置すると、クレームの可能性がありますし、次の清掃担当に負担がかかるからです。

ちなみに、現場仕事の方が泊まると、ボディーソープとシャンプーの減りも早くなります。

自分が持っている補充ボトルが空にならないよう、大きめサイズにするといいですね。

500mlのペットボトルにシャンプー類を入れ、継ぎ足しが不足しないようにする清掃員もいます。

マニュアルを再確認

ビジネスホテルごとにマニュアルがあり、客室清掃員はその通りに清掃を進めます。

しかし、ベテランがいるホテルなどで、よかれと思ってマニュアル外の作業を増やしていませんか

私の勤めるビジネスホテルも、清掃員同士で広まった作業があります。

例えば、エコ部屋で増えていた作業の一部がこちら。

  • スリッパをそろえる。
  • 洗面台の水滴を拭き取る。
  • トイレットペーパーの三角折り。

これらは清掃員が考えた作業で、マニュアル的には不要だったものです。

小さなことでも、積み重なるとかかる時間も増えるんですね。

清掃員に相談すると「昔からやっているから…」「お客様のために…」と返され、モヤモヤが残ることも。

モヤる質問はフロント(社員)か、清掃員のミーティングなどで相談してみましょう。

持ち物を減らす

客室清掃員は、洗剤・ブラシの持ち物が多いです。

また、ハンドクリームやタオルといった私物を入れるマイバッグも持ち歩いています。

客室清掃員の持ち物はこちら

通常清掃の他に、スポット清掃があると掃除用具が増えやすいです。

客室清掃員のスポット清掃
  • 壁や天井のホコリ取り。
  • ガンコな黒ずみや水垢を落とす。
  • 備品の全体清掃(クローゼットや空気清浄機など)。

通常清掃では使わない、汚れ専用の洗剤・柄の長いモップ・2度拭き不要なマイペットなど…。

ここで挙げたのは一部なので、そろうとなかなかの重さです。

それらすべてを毎回持ち歩いていると、管理が大変なんですね。

ふと掃除用具入れごと倒したり、物を取り出しにくくなったりして、イライラの原因にもなります。

朝に指示書を確認したら、その日使うだけの用具を持ち歩きましょう

使わないものは、自分のロッカーにしまえば大丈夫ですよ。

スポット清掃を詳しく知りたい人は、以下の記事をご一読ください。

汚れは熱湯で予洗い

水回りの掃除を手早くするには、熱湯が効果的です。

歯磨き粉・シャンプー類の飛び散り、トイレの汚れなど、熱湯のシャワーをかければほとんど落とせます

また、水回りだけでなく、エアコンのフィルターや換気扇の蓋も、同じ方法が使えます。

掃除機で吸ったりブラシでこするのは大変ですが、熱湯のシャワーでホコリを流せばキレイになりますよ。

残った汚れは、ブラシでこするだけで落ちるものもあり、洗剤が必要でも楽に仕上げられます。

火傷予防のため、必ずゴム手袋を付けましょう。

清掃を早く仕上げるコツはこちら

ぬめりはハイターをかける

水回りのぬめりは、泡ハイターからのほったらかしで手軽に済ませられます。

排水溝のぬめりは手袋ごしでも触りにくいですし、細かいパーツを何度もこするのは避けたいですよね。

まず排水溝に髪の毛などのゴミがないか確認し、後は泡ハイターで放置するだけ。

簡単な手順で済みますよ。

ぬめりの手軽な取り方
  1. ユニットバス掃除をする前、排水溝に泡ハイターをかける。
  2. お風呂洗剤とブラシで、いつも通り水回り(洗面台やトイレなど)の清掃を行う。
  3. 排水溝に熱湯をかけ、ハイターをしっかり流す。

ハイターは強力なので、すすぎ残しや使用量を間違えないようお気を付けください。

まとめ:うまく手を抜いてノルマをこなそう!

客室清掃は、ホテルの稼働や人手によっては忙しい日が出てきます。

仕事に慣れればすんなり動けますが、経験が浅いうちは不安になっちゃいますよね。

手を抜けるポイントを押さえれば、ノルマをこなす他に、怪我予防や体力温存に役立ちます

客室清掃は、相性が合えばやりがいのある立派な仕事です♪

休憩時間がほぼないからこそ、頑張り過ぎないようセーブしながらやってみてくださいね。

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