客室清掃で起きたきついレアな対応!ビジネスホテルであった多忙なケースとは

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客室清掃を長年やっていると、様々なお客様を見てきます。

連泊でも新規でも、どのように使われているかで清掃方法も変わってくるのです。

その中で、本当に起きた掃除話をご紹介します。

どれだけ経験を積んでも、”初めて”はやってきます!

この記事がおすすめの人

・客室清掃員の仕事裏に興味がある。
・客室清掃員で働き始めた。
・大変な清掃を知っておきたい。

お客様の数だけ対処法がある

不特定多数のお客様がいらっしゃるビジネスホテル。

シーズンごとに稼働率は異なりますが、掃除が大変になるケースがあります。

キレイに使われているのと比べると、掃除の手間も時間もかかる…。

どんな使われ方でも、清掃を完了しなければなりません。

クレームを防ぐため、事例を知っておくと仕事が進めやすくなります。

客室清掃で大変なことはこちらから

きつくてもメンタルを保つ

対応がきつい部屋は、見た時にどうしても気持ちが落ち込むんですよね。

時間は決まっていますし、仕事としっかり向き合う精神力がポイント。

体力も大切ですが、まず気持ちを下げ過ぎないようにしましょう。

メンタルが保てると、作業ペースも自然と上がるのです。

以下の記事にも載っているので、やる気の一歩を踏み出してみてくださいね。

滅多にないきつい対応とは?

私が働き始めてから、そのビジネスホテルで起こった事例をまとめました。

初めて当たると焦りますが、慣れると心構えができるので大丈夫ですよ。

「こんなこともあるんだ…」と、参考程度にご覧ください。

1.自分のマットレスや掛布団を持ち込む

ビジネスホテルには、アメニティやリネン類のサービスがありつつ、私物を持ち込む人は多いです。

大荷物もあるあるなんですが、マットレスとタオルケットと毛布を使う人がいました。

ベッドメイキングも、それを使って行います。

元通りに敷き直すので、タオルケットの入れ込み位置などを覚えておいてください。

私物を含めたベッドメイキングのやり方
  1. 私物マットレスを、ベッドの真ん中に来るよう調整する。
  2. その上にシーツを敷き、私物のタオルケットと毛布を敷く。
  3. 掛布団との間に挟むシーツをもう一枚かけ、一番上に掛布団を敷く。
  4. 枕を置いて完了。

ベッドの仕上げ方はホテルごとに異なりますので、ざっくりお伝えしています。

3の工程は、掛布団が汚れにくくするために、シーツを間に入れ込むマニュアルのひとつです。

枕を持ち込む人もいますよ!

もし仕上げが難しい場合は、フロントに相談してみましょう。

通常と違う仕上げについて、戻ってきたお客様に伝えてもらえます。

早いベッドメイキングのやり方はこちら

2.貸出毛布をマットレス代わりに

ホテルのマットレスが硬いという理由で、数枚の毛布を敷いたケースです。

毛布を挟み込むだけのベッドメイキングは、そこまで大変ではありません。

注意したいのは、禁煙と喫煙をしっかり分けることです。

毛布に限らず、枕・掛布団も該当しますね。

煙草のにおいがつくと、禁煙部屋の使用が難しい。

また、回収するときに、毛布の重みと厚みでワゴンがすぐ埋まります

バタつかないよう、早々にリネン庫に戻した方が良いです。

3.客室内で嘔吐した

お酒に酔ってしまい、嘔吐した事例です。

感染症の疑いが無ければ、清掃に入ります。

嘔吐物の客室清掃のやり方
  1. 使い捨て手袋をつけ、嘔吐物が残っていれば紙で取ってごみ袋に捨てる。
  2. 周りの壁や備品に、汚れが付いていないか確認する。
  3. それらに汚れがあったら、洗浄(漂白)などを行う。
  4. カーペットをはがし、新しいものと交換する。
  5. 業務用の脱臭機で、部屋全体を消臭&除菌する。

客室清掃員が行うのは3までで、後はフロントに任せます。

私の職場では、カーペットの取り換えや脱臭機の取り扱いは、フロントの管轄になっているからです。

ここで使う脱臭機は、香水・食べ物のにおいが残る部屋でも用いられるアイテム。

効果はすごいのですが、機械の稼働中とその後の換気中は部屋に入れない欠点があります。

嘔吐物の対処は別記事にもまとめてありますので、気になる人はご一読ください。

客室清掃で嘔吐された時はこちら

おもらしの対処も

尿や便を漏らした場合も、客室清掃員が掃除します。

フロントに報告してくれることもあれば、黙って退室するお客様がいるのです。

もし見つけたらフロントに報告し、状況によっては寝具を廃棄することもあるでしょう。

ベッドとユニットバス内に、そのまま便がされていることがありました…。

対応に時間を要しますが、よっぽどでなければひとりで掃除します。

清掃後の消臭対応を含め、販売再開までとても手間がかかるケースです。

客室でおねしょされた時はこちら

4.DDから早仕上げの指示

ドンディスカードがかかっている部屋には入りません。

しかし、在室のお客様から声をかけられ、掃除をすることになったパターンです。

以下の理由があってフロントに連絡した後、早仕上げ対応に変わりました。

  • 大浴場で軽くシャワーを浴びてくる間に。
  • 子供が部屋を汚したのでロビーで待つ間に。

お客様を待たせるわけにいかず、清掃ルーティーン関係なく仕上げに専念します。

終わったらフロントに連絡しますが、シャワーを浴びに行ったお客様は直接戻ってきてしまい…。

ロビーでお待ちいただくよう声をかけ、急いで作業を終わらせました。

午前中だったので別部屋の清掃もほぼ進んでおらず、いちからやる作業はちょっときつかったです。

5.大量の荷物を動かせない

お客様から、「荷物は絶対に触らず動かさないでほしい」と要望があったケースです。

通路が確保されていれば動線はできますが、ユニットバス清掃とベッドメイキングが大変でした。

ユニットバスは私物をぬらすリスク、ベッドメイキングはベッド自体の移動が必要です。

どちらもお荷物でいっぱいだったため、限られたスペースで清掃を行うことに。

シャワーの向きに気を付けながら、重いベッドを何度も少しずつ動かして、なんとか完了。

しかも早仕上げのお部屋だったので、メンタルが削られる出来事でした…!

困ったら先輩に相談

対処法が分からない・相談や確認をしたいなど、自分で判断しづらければ情報共有が一番です。

共有した方が、アドバイスの幅が広がったり柔軟な対応ができたりしますしね。

同じフロアに誰もいなければ、フロントへ直通電話で相談OK

必要なら客室清掃員のミーティングに挙がり、きちんとした対処法を話し合えますよ。

客室清掃員の人間関係はこちら

まとめ:きつい仕事は経験でカバーできる

客室清掃員できつい出来事は、体力と精神どちらも関わってきます。

そのため、勤めて間もない人にその部屋をふられるのは、あまりないでしょう。

ただ、どのように対処したかを聞くことはできます。

今後の作業に役立つので、キッカケがあれば話を聞いてみてくださいね。

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