客室清掃員に聞かれる、あるあるな質問を取り上げます。
タイトル通り、”仕事が早くできない”ことに困る人が多いようです。
早くできない理由を知れば、今より時間短縮が見込めますよ。
作業が遅れがちな人がやっていることを、今回は解説していきますね。
当てはまる数を確認してみましょう!
この記事がおすすめの人
・客室清掃員の仕事に慣れてきた。
・終了目標時間を大幅に過ぎてしまう。
ノルマは多くても約13部屋
ビジネスホテルの1部屋にかかる清掃時間は、大体25分。
9:30~15:00の就労時間を踏まえると、12部屋くらいです。
25分かからない人もいますが、+スポット清掃・在庫管理などをやるのでプラマイゼロでしょう。
▼スポット清掃についてはこちら。
急な欠勤や満室などで13部屋になることもあり、15時まで急ぎ足になるでしょう。
ノルマが増えすぎるワケ
もし13部屋を上回るノルマが与えられたら、以下の要因が考えられます。
- 人手不足。
- 時間外労働が当たり前。
- 上司が作業内容と勤務状況を把握していない。
部屋数に対して、清掃員が足りていない職場は大変です。
30分早めに出勤したり残業をしたり…なんとか現状維持の状態。
こうなると、早い遅いはほとんど無関係です。
上司によっては「今のままで問題ない」と判断され、要望を聞いてもらえないことがあります。
求人条件と異なると、やりがいも向上心もなくなってしまいますよね。
ノルマの多さに悩む前に、無理な勤務形態でないか振り返ろう。
客室清掃が早くできない理由
客室清掃は、イレギュラーな出来事はそんなにありません。
つまり、出勤日数が増えれば経験も積めるため、上達が早くなるのです。
しかし、スピードが変わらない人は、遅くなる原因をやっている可能性が。
いくつかまとめましたので、思い当たらないか見てみましょう。
1つの用事ごとに行き来している
歩数が多いと時間短縮できません。
また、ホテルの廊下は長いため、1つの用事で往復するのはタイムロスなんです。
それを避けるには、なるべく複数の用事を持つこと。
マルチタスクが苦手な人は、2つから覚え始めましょう。
少しずつ用事を増やしていき、自分の暗記量を把握するのがポイントです。
あまり抱え過ぎると忘れてしまいます!
忘れないには、用事に関連性を持たせると良いですよ。
アメニティ類・リネン類・水回りなど、一か所に絞って覚えると◎。
慣れると用事を繋げやすくなり、歩数が少なくなるでしょう。
▼客室清掃を早く仕上げるコツはこちら。
手順がバラバラ
研修期間は先輩の清掃員と組み、一連の作業を教えてもらいます。
効率が良い順番を教えてくれるので、最初はアドバイス通りにこなすのがベター。
もちろん、人ごとに進めやすいルーティーンは異なります。
しかしそれは、作業全般を理解した後のステップです。
▼効率の良い順番はこちらから。
序盤にアレンジすると、せっかくのアドバイスが活かせない場合も…。
やりやすくても終了時間を大幅に過ぎるなら、改善の余地ありでしょう。
”やりやすい”と”早さ”が両立する、手順を探してみて。
清掃前の下準備をしていない
特定の場所にしか置いておらず、忘れるとわざわざ取りに戻る備品があるのです。
準備不足は作業中断だけでなく、集中力が途切れます。
取りに行く往復時間も避けたいですよね…。
清潔感に関わるものがほとんどなので、不足のまま作業を続けるのは難しいでしょう。
特別早く出勤する必要はありませんが、以下のような下準備は整えてください。
- 洗剤やシャンプー類の残量確認。
- ファミリーダブルによる備品追加。
- メッセージカードや説明書など、劣化しやすい備品の予備。
ファミリーダブル(FD)とは、2つのベッドをくっつけて大きなベッドにするサービスです。
アメニティの他に、枕・スリッパ・マグカップといった備品も人数分追加します。
また、泊まる人の年齢に合わせ、キッズサイズを準備することもありますね。
1階のリネン庫にしかない備品は、前もってまとめておく。
元々おっとりした性格
話し方や動作がまったりした人で、作業ペース自体がゆっくりな人が該当します。
周りの早さと比べて焦ってしまい、「自分は遅い…」と悩んでしまうんですね。
もちろん全員ではなく、勤務年数で変化がある人もいますよ。
成長スピードは人それぞれで、やりがいをもって改善を繰り返せばOK。
ちなみに、時間がかかりやすい作業は、ユニットバス清掃とベッドメイキングです。
▼5分でできるベッドメイキングはこちら。
どちらかの時間短縮を、目標にしてはいかがでしょうか。
あまり気負いせず、前回の自分より一歩前進するメンタルでやってみてください。
おしゃべりに夢中になる
ビジネスホテルの客室清掃員は、仕事中に会話することはほぼありません。
ノルマの関係もあり、話している時間が無いんですね。
挨拶や連絡事項が主で、人間関係はあっさりしている方でしょう。
▼客室清掃員の人間関係はこちらから。
しかし、話好きな人や話が長い人と顔を合わせると、それに時間を取られることがあります。
話込まないよう、注意が必要です。
午後は集中力が切れやすく、話をしたくなる人が出てきます。
休憩がないため、息抜きとして少し話をするのはアリですよ。
まとめ:客室清掃で早くできない人は仕事を振り返ろう!
新人の期間は短く、研修期間を終えてから3か月を過ぎるまで。
出勤日数で変わりますが、それを過ぎたら”早さ”を意識しましょう。
できない理由をひとつずつ改善すれば、着実にステップアップできます。
基本の「丁寧さ」は損ねず、次の出勤日から取り組んでみてくださいね。